
工 素子(たくみ もとこ):
ミラノにてプロダクト・インテリアデザイナーに師事。イタリアデザインのみならず衣食住についても勉強中!

河合 妙子(かわい たえこ):
フォトグラファー&ライター。西・仏・英・中の4ヶ国語OK!トレドを拠点に、スペインの情報を発信します。
CIAO! 皆さんお元気ですか? 工です。
前回に引き続き、「椅子」をレポートします。
70年代からかなり特徴的なデザインでその存在感を際立たせてきたイタリアの椅子。こうやって年代順に見ていくとその素材にまず変化を感じます。
いかに特徴的なデザインを作るかに重点を置いていた70年代~90年代。そして90年代も後半に入って注目すべきなのは…
デザインももちろんですが、私はマテリアルに興味をそそられます。「VERMELHA」ロープ、その後2001年「POROROCA」「ANEMONE」ゴム、「FAVERA」は木片、2004年最新のデザインはなんとハンガーのワイヤーです。
まさに産業廃棄物の再生利用。もの作りを担う者として、それぞれのデザイナーが真摯に社会問題を直視し、仕事をしてきた結果がここに現れていると思います。環境問題を意識したデザインはこれからも物作りのキーワードであり続けるでしょう。
また、この「カンパーナ兄弟」は1989年、すでに家具の展示会において、機能的な対象というよりも政治的な意味を含めたものとして作品を発表していました。それらは陳腐な素材や工業廃棄物を利用し、当時の批評家からは「絶望的」と題されていたそうです…!
身近な問題として最近特に深刻性を増している環境問題。当時から社会に訴えていた「カンパーナ兄弟」は物作りを担う本物のデザイナー、アーティストであると作品を目の前に感じました。
「ANEMONE」Femando e Humberto Campana-2001年 マテリアルはゴム製のチューブ、カッコいい!

「FAVERA」(貧民街) Fernando e Humberto Campana - 2003

意外と座りやすかった
CORALLO(珊瑚)2004年 -Fernando e Humberto Campana

マテリアルはまさにハンガーのワイヤー!
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