
工 素子(たくみ もとこ):
ミラノにてプロダクト・インテリアデザイナーに師事。イタリアデザインのみならず衣食住についても勉強中!

河合 妙子(かわい たえこ):
フォトグラファー&ライター。西・仏・英・中の4ヶ国語OK!トレドを拠点に、スペインの情報を発信します。
トレドのカテドラル(大聖堂)は、首座大司教座聖堂と呼ばれ、スペインの全てのカトリック教会の
総本山にあたります。この国の最も権力のある場所のひとつで、バチカンとは密接な関係にあります。
トレドのカテドラル(写真右)と大司教宮殿(写真左)
新宿東口駅前とさほど変わらない大きさのアユンタミエント(市役所)広場には、1088年に着工した
カテドラル、16世紀からの大司教宮殿とトレド市役所、そして裁判所という、権力の中枢とも言うべき
機関が、集中しているのです。
大司教宮殿に掲揚されたバチカンの国旗(写真右)とスペインの国旗(写真左)
トレド市役所(写真中央右)
カテドラルのある場所は、ゲルマン民族系の西ゴート王国時代(6~8世紀)や、その後のイスラム時代
にも「聖なる場所」とあがめられ、聖所や大モスクが建てられていました。現在のカテドラルは、1226年、
ヒメネス・デ・ラダ大司教と聖王フェルナンド3世の治世に、匠の誉れ高いマルティンが棟梁となり着工、
後継者のペトルス・ペトリが完成させました。
カテドラルの中で最も古い北翼廊にあり、大司教宮殿の向かい側にあたる正門の扉は、パリの
ノートルダム大聖堂に倣って作ったもので、フランス式ゴシック様式の荘厳さが表れています。
この正門をくぐれるのは、国王一家とローマ教皇だけです。
大きな尖塔を下から見上げたところ。きれいに並んだ丸い石の装飾が印象的です。
さて、荘厳極まるカテドラルですが、実は、秘密があります。着工された時に、基礎となる積み石を、
大金持ちの秘密結社・フリーメイソンが贈ったと言うのです。彼らはもともと大工さんの集団だった
だけに、「なるほど!」と納得できる話ですね。それらの石には、フリーメイソンだと一目でわかる
マークが刻まれています。
上二枚・魚のマーク。魚はキリストのシンボルでもあります。
鍵かっこ(「」)のようなマークは何を意味しているのでしょう?
目の高さにあたる積み石には、このようなマークが無数にあるので、どこにあるのか探しながら
散歩するのも、ワクワクして楽しいですよ!
こんなカテドラルの周りを歩くトレドの人々は……
小学校から帰る娘を迎えに行ったお母さんだったり、
幼稚園の帰りにいたずらしながら歩く男の子だったり(お父さんが、「早く行こうよ」と、遠くから声を
かけながら見守っていました)、
速足で歩く思春期の少年だったり。
時間を告げる「時計の門」。古の都だった時代も、凋落した時代も、静かに動いてきたのですね。
これからも、少しずつ、トレドの歴史をご紹介していきますね。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.interblog.jp/bizmt/mt-tb.cgi/905