
工 素子(たくみ もとこ):
ミラノにてプロダクト・インテリアデザイナーに師事。イタリアデザインのみならず衣食住についても勉強中!

河合 妙子(かわい たえこ):
フォトグラファー&ライター。西・仏・英・中の4ヶ国語OK!トレドを拠点に、スペインの情報を発信します。
みなさん、こんにちは!
今日は、マドリードの建築家3人組が手掛ける“oficina 4play arquitectura”(オフィシーナ クワトロプレイ
アルキテクトゥーラ)の仕事をご紹介します。
アンヘル・アサグラさん(Angel Azagra)、ハビエル・グスマンさん(Javier Guzman)、フアン・ブエノさん
(Juan Bueno)は、大学の建築科時代からの親友同士。彼らが得意とする分野のひとつに、古いマンション
のリフォームがあります。
マドリードをはじめスペインのマンションは、間仕切り壁で部屋が分けられているケースが多いです。
したがってどの部屋も小さく、日当たり具合も場所によって良し悪しがあります。
部屋数を増やしていたのは、昔は子だくさんの家が多かったからでしょうか。
しかし現代は、スペインも核家族化が進んでいますし、どんよりした家よりも、おしゃれで住みやすい
空間を好む感覚は、私たち日本人と同様です。
“oficina 4play arquitectura”は、中古マンションを買ったものの、リフォームに悩める人々に、素敵な
解決方法を提供してきました。
さて、さっそくアンヘルさんのお家を訪ねてみましょう。
広々としたリビングですね。アンヘルさん(奥の黒いセーターの方)が立っているところは、玄関です。
玄関をあけると、広々とした居間とガラス張りのキッチンが目に飛び込んできます。
角度を変えてみてみましょう。今度は、アンヘルさんはキッチンに。ガラス張りなので、居間もキッチンの
前にある子ども部屋もよく見えます。料理中の煙や油は他の部屋に広がらず、かつ、まだ小さい3人の
娘さんの様子を確認しながら食事の支度ができるところが理想的です。
こちらは、キッチンから一望できる子ども部屋。ベッドルームと勉強部屋の間仕切りには低い書棚を
利用して、子どもたちの様子がよくわかるように工夫されています。
また、クローゼットもアンヘルさんと仲間たちが設計しました。
収納が十分配慮されており、引き出しにはおもちゃや靴がたっぷり入ります。
(写真左・寝室から居間を見たところ。写真右・居間や玄関から寝室を見たところ。)
こちらは夫妻の寝室です。この眺めからわかるように、廊下のようなところにあります。
廊下と部屋の壁を取り払ったことで、広々として風通しもよくなりました。
アンヘルさんは言います。「廊下というスペースは、立派な部屋。歩くだけに使うなんてもったいない。
上手に利用することで、家全体が生き生きしてくるんだよ。」
間仕切り壁をすべて取り除き、廊下という空間を上手く生かした結果、リビング、キッチン、子ども部屋、
そして夫妻の寝室が見渡せる広い家になり、アンヘルさんも妻のラケルさんも大満足。
住み始めてから、家全体に光が入り、風通しもよい、つまり「よい風水」を感じる上に、家族との
コミュニケーションも増えたことに驚いたそうです。
なによりも、部屋と部屋を遮るものが少ないので、子どもたちが楽しく動き回れるのです。
どこの国でも、子どもたちは遊びの天才。押入れが楽しい場所であることも世界共通です。
いくつもあった間仕切り壁を取り払うことで、家族がひとつになる空間を生み出す“oficina 4play arquitectura”の視点に、日本からも注目が集まりますように!
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