
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
頭金をきちんと準備すれば、住宅ローンの負担を減らしていくことができます。
頭金は住宅ローンを組む際、最初に必要になるお金です。頭金の必要額はライフスタイルによって変わってきますが、今回は頭金について考える際のポイントを紹介します。
●「借りられる金額」と「無理なく払える額」は必ずしも一致しない
住宅金融公庫や銀行などでローンを組む場合、一般的には、住宅価格の80%が借り入れの上限になっています。つまり、頭金として必要なのは全体の20%分です。

例:6,000万円の住宅価格の場合
1200万円の頭金と4800万円のローン
具体的に頭金がいくらくらい必要になるかは、ローンを組む人の年齢や年収、配偶者の有無などで変わってきます。
さらに最近は頭金が不要な民間ローンも出てきているので、その場合は頭金を用意しなくてもローンを組むことが可能になります。ただし、「借りられる金額」と「無理なく払える額」は必ずしも一致しないことを肝に銘じてください。大切なのはいくら借りられるかではなく、自分にとっての適正な購入価格を見極めること。自分のライフプランを考えて、無理のない金額を算出することが大切です。
●頭金以外の支出も忘れないこと
中には住宅購入時点での預貯金を全て頭金に組み入れる方もいますが、これはあまりお勧めしません。最低でも数ヶ月分の生活費(3ヵ月~6ヵ月ほど)や、けがや病気など不慮の事態を想定し、預貯金はある程度残しておきましょう。
またローンを組んだ際にかかってくる諸費用も計算に忘れてはいけません。ローンの種類によってその額も変わってくるので、契約前にはきちんと計算する必要があります。目安としては住宅の購入価格の5%はかかると思っておきましょう。

また、新居を構えることになると、これ以外にも引っ越し代や家具・照明などの購入費用なども必要になるでしょう。
●将来のことまで考えた返済プランを
「いくら返せるか」で注意が必要なのは、変動金利や段階的固定金利で、返済額が将来変化することです。住宅金融公庫も11年目から金利が上昇します。ですので、急に返済額がアップしてあわてることがないように、余裕を見た計画が必要ですし、将来のことまで考えて返済可能かどうか、きちんと検証することが大切です。
住まいづくりは人生で最も高額な出費になる方が多いと思います。少なくともローン返済期間分の年間収支(ライフプランシート)を計算しておくことをお勧めします。
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