
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
住宅ローンの金利は大きくわけて「固定金利」と「変動金利」があります。両者の特徴やメリット、デメリットなどを考えてみたいと思います。
●返済に不安を感じるなら固定金利を活用
固定金利は最初に決めた金利が返済完了まで変わらないものを言います。民間ローンは数年前から「固定金利選択型ローン」というものが主流になっています。これは、一定期間(2~10年)金利を固定することができるもので、期間後は固定型か変動型かをもう一度選択できます。
固定金利のメリットとしては、金利が変わらないため、返済計画を立てやすいことがあげられます。一方、デメリットとしては市場金利が下落した場合、高い金利のまま借り続けることになることがあげられます。
とはいえ、住宅ローンは長期間払い続けるものなので、返済に余裕がない、急な金利上昇に対応できる自信がないという方は固定金利の活用をお勧めします。
長期固定金利のメリット
固定金利の代表的な融資には公庫融資や年金融資がありますが、このところ注目されているのが、長期固定金利型の住宅ローンです。もともと住宅金融公庫などの公的機関が提供していました長期固定金利型ですが、最近は民間の金融機関でも提供するところが増えてきています。
変動金利や短期固定金利に比べると金利が高めですが、金利が固定されているので先々の計画が立てやすく、安定した返済計画が立てられます。金融機関によって違いはありますが、繰り上げ返済手数料がかからないことが多いので、臨時収入や余裕資金が出たときに、積極的に繰り上げ返済をすれば、支払総額を減らすことができるでしょう。
●低金利の今は変動金利がねらい目?
変動金利は、金融情勢などを反映して、一定期間ごとに金利が変わります。そのため、返済期間中に金利が変わると、月々の返済額も変わってきます。金利水準と連動して借入金利が下がるメリットがある一方で、返済額が増えるデメリットもあります。また、返済額が決定しないので、ローンを組んでからの収支計画が立てにくくなります。
●変動金利の盲点と注意するポイント
民間ローンは変動金利を採用しているものが多く、各金融機関ではさまざまな住宅ローンを提供しています。固定金利の中でも1年固定・3年固定などは変動金利と考えた方が無難です。
変動金利は固定金利と比較すると、金利が低く設定されているケースが多く見られます。ただし、今の日本の金利は、過去の金利と比べても低い状態なので、これからもこの低金利が続くかどうかは分かりません。そのため、現状の金利で長期間の返済計画を立てることには多少のリスクがあります。
●金利による毎月の返済額の違い
金利が1%変わるだけで、月々の支払額は一万円以上変わることが分かると思います。総支払額においては何十万、何百万円と変わってしまいます。
固定金利にしても変動金利にしても、まだ低金利の今はローンを組むチャンスではあります。自分に合っているのはどちらの金利なのかを考え、住宅取得の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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