
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
完成した住まいのチェックと言っても、特別な知識がない一般の方にとって、何をどう見たらよいか簡単ではないでしょう。完成してしまうと、内部の構造や基礎などは外からでは分かりません。
そのため、どうしても内装の仕上がりなどに目が行きがちですが、ポイントを整理しながらチェックしましょう。住まいは、家族を災害や事故、犯罪から守るものです。また、健康的に生活でき、健全な育児・教育ができる環境が整えられていなければなりません。
このように、住まいにとって「安全」と「健康」は重要なテーマ。この点に注目していけば、本質を見失わないでしっかりチェックできるはずです。砂上の楼閣という言葉があるように、どんなに良い建物も基礎がしっかりしていないと本末転倒です。建物の主要な構造部分から順々に見ていくと良いでしょう。
■地域を見る
●快適に便利に暮らせるか
・環境がよく、好ましくない施設が近くにできる可能性がないか
市や区の建築指導課で確認できます。
・犯罪が少なく、地域交流が盛んか
・多世代が混在して居住しているか
●高齢になっても住み続けられるか
・駅やバス停に近いか
駅までの道のりが平坦で、駅などにエレベーターなどが整備されているか確認しましょう。
・商店街・郵便局などの生活施設が近いか
・医療施設に近いか
・デイサービスや公民館、図書館などが近くにあるか
■敷地を見る
●地理的、地域的な災害の要因がないか
・洪水、氾濫、津波などの水害の可能性はないか
・密集地帯など、火災の危険性が高くないか
・造成地、埋立地など、地盤沈下の恐れはないか
・がけ崩れ、土砂崩れが予測される地形ではないか
・土壌汚染などの可能性はないか
敷地の履歴(工場跡地などは要注意)を確認しましょう。
●敷地のリスクは少ないか
・高い擁壁によって作られた敷地ではないか
擁壁も建造物ですので、何代か後には作りかえる必要があります。
・窪地・谷地(埋立地含む)であった可能性はないか
埋立地では適正な地盤補強や基礎が必要です。
次号では建物のチェックポイントをご紹介します。
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