
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
Q:省エネ住宅を探しています。見分ける方法はありますか。
A:省エネ住宅は、冷暖房費を削減するために、壁や屋根、床および開口部の断熱性能や気密性能を高めた住宅をいいます。客観的に見分けるには、住宅金融公庫の割増融資の対象となる「省エネルギー住宅」の基準や、住宅性能表示制度による「日本住宅性能表示基準」の温熱環境の等級を参照すると良いでしょう。
●省エネ住宅とは
住宅金融公庫には、住宅の性能を高めると融資額が増やせる制度があります。省エネ住宅もそのひとつです。一般型と、より性能を高めた基準の次世代型があります。在来木造住宅の例を参考に次世代型の性能をみてみましょう。

温熱環境の性能に対する要求度は、地域によって大きく違います。厳寒の北海道(Ⅰ地区)と九州(Ⅴ地区)では、当然求められる断熱性能は違ってきます。東京はⅣ地区です。併用すると融資額がさらに増える、パッシブソーラーシステム(太陽光を効率的に利用する仕組み)なども参照してください。
●住宅性能表示制度とは
住宅性能表示制度は、平成12年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいた制度です。国土交通大臣が定める「日本住宅性能表示基準」と「評価方法基準」によって、住宅を取得しようとする方による住宅の性能の相互比較が可能となっています。
性能表示事項は29項目あり、9分野に区分されています。評価を申請すると、国土交通大臣が指定する「指定住宅性能評価機関」が住宅の性能評価を行い、その結果を「住宅性能評価書」として交付されます。
省エネ住宅に関する分野は、「温熱環境に関すること」が該当します。基準の詳細は、やや専門的になりますので省略しますが、正式に評価を申請して検査を受けると万全です。
全ての性能を高める必要はありません。当然、性能を高めると建築コストが上がります。どの仕様にどの程度お金をかけるかは、それぞれの考え方によります。例えば、東京で北海道対応の断熱性能が必要かは、その人なりの考え方によるのです。

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