
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
Q:住宅を購入したいのですが、防犯が気になります。チェックポイントはありますか?
A:社会状況を反映して、住宅の防犯性能は向上しています。防犯は、「建物の性能」「住み手の対策」「地域の取り組み」の3本柱が大切です。昨年の「防犯に強い家を見分けるコツはありますか?」に引き続き、再度検証してみましょう。
●犯罪の特性を知る 警視庁ホームページより

●建物の性能チェックポイント
犯罪の手口から見ると、ガラスの対策が最も重要であることが分かります。また、不在であることを悟らせない工夫で、侵入・窃盗犯罪の大半は防げます。建物の性能面の代表的なものをリストアップしておきます。

●住んでからの対策
住んでからの工夫も見逃せません。「無錠」が22%を占めます。「ちょっとご近所へ」でも必ず複数の錠を施錠しましょう。また、この対策は完成した建売住宅などのチェックポイントにもなります。
▽留守だと分からない工夫
・留守がちの家庭は、外出先から電気を点灯したり、施錠などの状況を確認したりするホームセキュリティの利用が便利です。
・旅行の時などは新聞などの配達は一旦中止してもらいましょう。もちろん、日頃から新聞などは完全にポストに入れきってもらいます。夜遅くまで、新聞が差し込まれているのが外から見えていては、留守を証明してしまいます。
・1室だけ、明かりをつけて外出する。
▽侵入手段を作らない
・はしごなどを外に置いておかない。
・植木などの配置に注意し、足場を作らない。
▽死角を作らない
・塀や植え込みなどで、道路からの視点をさえぎらない。
・逃げやすくなるので建物の周囲を巡回できないようにする。
●見逃せないご近所の底力
テレビ番組でも紹介されているように、防犯面からも近所付合いが見直されています。我が家はマンションですが、周辺のマンションと管理組合同士がコミュニティを形成し、外灯などの位置を互いに追加しています。
地域の防犯への取り組みを知るには、下記の情報が掲載されている警視庁ホームページが便利です。
・守ろう! 安全な暮らしトラの巻…防犯ボランティア活動状況
・犯罪発生マップ/犯罪情報マップ…地域の犯罪状況と特性がわかります
・どこまで進んでいる? 各自治体による取り組み…地域の犯罪の特性と自治体の取り組み
侵入・窃盗犯罪に限らず、その他のさまざまな犯罪についても、地域的な取り組みはますます重要となっています。センサーが働いて警報が鳴っても、近所に知らん顔されたのでは意味がありません。現実は建物の性能以上に、近隣との長い付き合いが築ける地域であることが大切です。
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