
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
Q:ローンを借りて、預金がある場合、この分の住宅ローンの金利が0になるローンを教えてください。また、主に何の銀行をやっているか教えてください。
A:現在、預金連動型住宅ローンは1行しか扱っていないと思います。したがって「預金連動型住宅ローン」で検索すれば表示されるでしょう。業務内容も分かると思います。公的なものであればともかく、特定の商品や会社等を紹介することは、今後とも差し控えたいと思います。ただ、ライフプランニングの観点から、どのような意味合いなのかを少し解説したいと思います。
●預金連動型住宅ローンの仕組み
仮に1,500万円の住宅ローンを借入れて、預金が500万円の場合、住宅ローン残高の内1,000万円分だけに利子計算がされる仕組みです。

●ポイントを検証してみよう
検証1…ローンの残高が減るわけではないので、残高に3・5・10年後の上昇金利が課せられます。上記の各ポイントは金利上昇や、総返済額に対してどの程度メリットがあるか、一概には判断できません。
検証2…低金利の恩恵は繰上げ返済でより多く享受できますが、仮に50万円のボーナスを繰上げ返済すると手数料は4.2%相当額になります。
検証3…実際の金利が、特に長期固定金利の証券化ローンなどと比較してメリットがあるか、実際のシミュレーションが必要です。
検証4…手持資金を据え置くことによって、その後別の住宅ローンへの切替など選択肢が限られてはいないでしょうか。また、万一の場合、普通預金を取り崩すのでしょうが、ローン返済そのものは大丈夫でしょうか。住宅金融公庫が支援する住宅ローンのように返済方法の変更等の措置が、先々とも用意されるでしょうか。
検証5…普通預金を多く積めば、ローンの利率は低下していくでしょうが、その分自分で運用した時と比較して、本当にメリットはあるでしょうか。
他にもあるかも知れませんが、自分のライフプラン設計上、本当にメリットがあるかどうか、上記のポイントと検証事項をよく吟味してください。いずれにしても、余裕のないローン設定は禁物です。全期間固定金利のローンでない限り、一定程度の金利上昇を見込んだ利率で返済計画を立てて、実際の返済差額分は、投資や繰上げ返済にまわす余裕が必要です。

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