MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

金利の上昇とローン負担[question]

Q:自分は、今年の3月に新築を建て、ローンの方は3,010万円を35年借入れましたが、金利などをいろいろ聞き、不安でこれでよかったのか悩んでいます。遅いですが…やはり金利と言うのは最高どのくらい上昇するのでしょうか。…8%となるととても…怖いです。2年後には長期固定に切り替えようと思っています。それまで繰り越し返済などは無駄でしょうか。

A:実際のところ、2年固定金利は変動金利と何ら変わらないでしょう。大切なのは、自身が負える金利は何%くらいなのかを正しく知ることです。そのためには家計簿をしっかりつけて、少なくとも35年以上の生涯収支を計算することです。そうすればいくらかの安心感が得られるはずです。
このコラムで何度かご紹介しているので参考にしてください。


金利がいつ、どの程度上昇するかはだれもわかりません。昔は住宅金融公庫でさえ5.5%でしたので、民間融資はそれより数%高いのが普通でした。世界的にも住宅ローンの適性金利は6%程度と言われているそうです。少なくとも、現在の低金利が35年続くとは考えられませんので、今の金利水準での生活設計は危険です。


簡単チェック! 自分のリスク許容度算出
生涯収支の算出と言っても、実は簡単ではありません。企業の研修で試しにつくってみても、多くの方が大赤字になってしまいます。

原因は、安全を期して、収入を少なめに、支出を多めに計算してしまうからです。試行錯誤を繰り返しながら改善を図ってください。とりあえず、当面のリスクを簡単にチェックして、今から準備しておきましょう。

◇借換えによって、長期の固定金利にする場合は、今から融資可能か審査してもらっておく。
◇2年後にどの程度の金利上昇まで、リスクを負えるか把握しておく。下記の表を参照ください。
◇繰上げ返済資金を極力確保する。
◇両親からの資金援助や低利の借入の可能性、収入を増やす方法などを模索しておく。

060413_001.jpg


金利上昇と繰上げ返済
仮に2%の金利で融資を受けて、2年間で200万円の繰上げ返済をしたとします。
2年後のローン残高は

【3,010-約120万円(元金返済分)-200万円(繰上げ返済分)=2,690万円】

2,690万円を上昇した4%の金利、33年返済で借入れると月々の返済は122,448円となります。
その後1年間に50万円ずつ繰上げ返済資金をプールしていくと、今から7年後は

【ローン残高2,473万円-250万円(繰上げ返済分)=2,223万円】

2,223万円を4%の金利、28年返済で考えると110,085円/月の返済となります。だんだん今の返済額に近づいてきますね。つまり、金利上昇のリスクには、繰上げ返済が有効です。低金利の今ほど、子供の教育費が少ない若い間ほど有利です。
もちろんそれだけの余裕があれば、金利が上昇しても大丈夫とも考えられますが、月々の返済が少ないほど安心で、総返済額も低減できます。


家計の設計とリスクの軽減
35年のローンを組めたということは、まだ若い方と思われます。生涯収支を考えるうえで、未知数は子供の教育費と不測の事態です。リスクに対する保険は保険商品だけではありません。自分自身の力の向上が最大の保険だと思います。

不測の事態に備える…病気やケガには医療保険を、リストラなどに対しては夫婦双方のスキルを常に高めて収入アップを目指すのが最も効果的です。
専業主婦なら資格の取得や将来の実力確保につながるアルバイトなどをスタートさせるとよいでしょう。

教育費に備える…学資保険などの準備などが一般的でしょうが、これから本当に力のある子供に育てるには、「大学は自分の費用で行け!」くらいを言いながら子供を育ててもいいのではないかと思います。親もこれからは年金を補完する老後の資金を準備しなくてはなりません。
子供が小さなときから、自主的に勉強し、自分の人生を切り開いていくことを教えることが最大のリスク回避のように思います。
身近なファイナンシャルプランナーの仲間にも、中学からアルバイトで全ての学費を自分で賄って大学を卒業した人や、新聞配送店に住み込み、学費と生活費を自分の力で賄った人もいます。



質問募集中

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.interblog.jp/bizmt/mt-tb.cgi/183

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


PAGE TOP