
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
失敗しない住まいづくりを考える上で、インターネットの活用もまた有効な手段です。いろいろ検索すれば驚くほどの情報が得られ、プロも大いに利用します。今回はインターネットを活用して、上手に住まいを取得する方法を考えてみましょう。
Step1 チェックリストを作成する
最初に、手に入れる物件の条件をまとめます。絶対的な条件は○。他の条件によっては流動的に考えて良い項目は△など、優先順位を付けると便利です。不動産業者に依頼する場合にも役に立つのと、検索していく中で、自分が設定した条件の妥当性などが判断つくようになりますので、是非、最初に作成ください。設計条件は下記を参考に、自身のライフスタイルに合わせて設定します。
購入目的
形態(土地・建売・マンションなど)
居住時期と資金
地域条件(沿線・駅・都心からの所要時間など)
建物条件(構造・規模・階数など)
近隣施設(学校・駅・商業施設・病院・公共施設など)
その他個別の条件
Step2 物件検索
設定した条件をもとに、物件を検索します。一駅違うと価格がどのように変化するかなどが、次第に掴めてきます。設定した条件の妥当性などを確認しながら修整していくと、気がつかなかったエリアなどに良い物件が見つかったりします。同時に多くの物件情報の中から、ひときわ条件のよさそうな物件も詳しく内容を確認していくと、それなりの問題点があることが判ります。建物は量産品ではありませんので、原則的に新築物件には掘り出し物はありません。
Step3 新築物件を購入する時も、中古物件をチェックしよう!
ここからが本格的なリスク回避のための作業です。まず同じ条件で3年以上経過した物件の価格をチェックします。日本の不動産市場の欠点でもありますが、中古物件は新築物件と比較して、極端に価格が下落してしまいます。しかしエリアや物件によって下落率に差があります。目減りし難い資産を選ぶ為に大いに役立つ検索作業です。
中古物件購入予定の場合は、反対に同条件の新築物件もチェックしておきます。
Step4 購入目的でも賃貸物件を検索しよう!
住まいは多額の投資をともなう資産です。目減りしない物件であることだけでなく、売却したり貸し出したりして、状況の変化に対応できる資産であることも大切です。中古物件の値下がり率が大きいこともあり、時には売却せずに賃貸物件として活用したほうが、収支が良い場合もあります。賃貸物件としての市場価値をリサーチするのにインターネットは最適です。ポイントは…
1、同じ地域の同じ駅からの距離の同じ住戸面積の住まいが、どの程度の家賃相場となっているか
2、貸せる物件かどうか=誰もが住みたいような市場性の高い物件高いか=資産価値があるかどうか
3、毎月の返済額(ボーナス返済分も付加して)が相場家賃より高いか
ローンを組む場合、家賃相場以内に設定すると、無理の無い計画になることが多く、リスクは少なくなります。
Step5 総合判断
住まいの購入は、上手に選択すれば最上の保険となりえます。ローン負担はありますが、団体信用生命保険に加入すると、債務者が万一死亡した場合は、その後のローン支払いが免除されます。残された家族には残債が無い自宅が残ることになります。賃貸に住んでいれば、働き手を失っても毎月家賃は支払い続けなくてはなりません。
しかし、住まいの購入は利子分を含めて莫大な投資には違いありません何かの時に売ったり貸したりできない市場価値が低い物件に、多額の資金を投資するのはリスクがあります。
日頃から、物件のめぼしがついたら、付近の不動産業者に出向いて、賃貸市場の確認(借り手がある場所かどうか)と家賃相場をチェックするように薦めています。最終的にはベテラン不動産担当者の生の声は是非確認したほうが良いですが、インターネットは不動産の目利きになる情報満載です。

私もコラムや研修の為の例題を作成するのに、不動産オークションなどを価格などの参考にします。良い物件は、その場で読み取ってしまわないと、たちまち成約済みとして消えてしまいます。インターネットを活用し、失敗しない住まいの取得のために、不動産の目利きになりましょう。世の中の変化にも、不動産市場は敏感です。
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