MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

環境共生とは[question]

今回は、「環境共生とは何か」について、特に、住まいと暮らしの中の環境共生について考えてみたいと思います。
最初に質問を1つ。前回のコラムを読んでいただいた方はお分かりになりますね。答えは文末にあります。


Q:植物は、葉から水分を蒸散して付近の温度を下げてくれます。
晴天で真夏の日中、芝生と人工芝の葉先の温度差はどのくらい
あると思いますか?下記の3つから選んでください。

1.約5℃ 2.約10℃ 3.約20℃

環境共生住宅推進協議会「環境共生ライフガイドクイズ・20」より



●環境共生とは

地球環境に負荷を与えないで、環境を守り、維持しながら社会を形成していくのが「環境共生」の考え方です。環境共生への取り組みは、個人的な努力から国レベルの取り組みまで実にさまざまな方法があります。京都議定書にある※1、「京都メカニズム※2」といわれる仕組みが示すように、もはや環境共生は一国の枠に収まりきらない問題です。しかし、その後の国際会議を経て、2004年のロシア連邦の批准により、2005年2月16日、ようやく発行に至った経緯が示すように、議定書は簡単には進みませんでした。
とはいえ、個人的な積み重ねが、ベースとなる大切なポイントであることに変わりありません。批准していないアメリカでも、先のアカデミー賞授与式などを例に挙げると、スターの使用する車にハイブリットカーが多く見られることも、もはやリムジンでの登場は恥ずかしい雰囲気になりつつあるのでしょう。各レベルでの取り組みを簡単に紹介しておきます。

【国と国際社会レベル】
・自国の温暖化防止策の策定と国際間のバランス調整
・途上国への温暖化防止のための資金や技術援助
など

【地域レベル】
・風力発電など地域の環境に適したエネルギーの利用
・植林
・里山の環境保全やビオトープの管理
など

【個人レベル】
・住まいを長持ちさせる
・冷暖房費の削減など省エネを心がける
・車の利用制限
など

※1 京都議定書 1997年に京都市で開催された地球温暖化防止京都会議で議決された議定書
※2 京都メカニズム 先進国が開発途上国の温暖化を防止するために資金や技術の援助を行い、温暖化効果ガスの削減や吸収量を増加させた場合、一定範囲先進国の削減分に充当できるとするものなど

●住まいと暮らしの環境共生

環境共生への取り組みは、地球環境を守り子孫に伝えるとともに、長い目で考えると、家計の安定、健康、家族の文化を育てるという役割も担っています。

◇住まいを長持ちさせる…

日本の戸建住宅のほとんどが木造ですが、建て替えになる寿命が25年と100年では地球環境に及ぼす影響は大きく違います。木材の多くを輸入しているわが国は、木材輸出国の環境を左右しています。しかも、日本人特有の品質へのこだわりは、外国人には「良い木材だけをむやみに使い、環境を壊す」と受け止められているのです。事実、カナダの西岸部では取り尽くし、次第に奥地へ伐採が進んでいるのです。

長持ちさせれば経済的でもあり、代々大切に住み続けられてきた住まいには、思い出という歴史があり、たとえ核家族であったとしても、子どもたちに命が伝わっていく実感を与えることができます。

◇自然のエネルギー利用…

雨水、太陽熱、日光など、自然のエネルギーは、費用がかからず、しかも健康的です。雨水をためて水やりに利用したり、積極的に地中に還元して井戸水として再利用したり、また、洗濯物を乾かす際には、乾燥機で乾かすよりも日光で乾燥・殺菌してもらう方が、はるかに経済的で環境共生的な暮らしであることは自明の理です。

冬場は、太陽光を最大限活用して建物を暖めるなど、環境共生を実践する場は日常生活のいたるところにあります。

◇省エネ…

「高気密・高断熱住宅」は、冷暖房費を削減し、建物を長持ちさせます。同時に、冷暖房の温度設定を適切にし、経済的で健康な暮らしを実現する方法ともいえます。高気密・高断熱を軸に、暮らしの環境を考えてみましょう。環境共生やその他の部分のどれもが軸になりえます。

省エネ


【快適生活】
遮音性能が高く静かで、家全体の温度差が少なく、緩やかな空気の流れで快適さを感じること。昔の家屋と高気密・高断熱住宅を比較すると、「人工的な空気の流れがこれほどまでにストレスなのか」と驚かされます。高気密・高断熱はエアコンの出力が小さくて済み、かつ一旦温度を整えればそのままサーモスタットで運転休止となりますので、空気がゆっくり流れストレスを与えません。

【加齢配慮】
快適な居住環境は、体力が低下した高齢者にとってもより優しい環境です。

【環境共生】
カビの発生を少なくし、建物を長持ちさせ、健康的・経済的で省エネな、地球にも人にも優しい健康な暮らしとなります。


「もったいない」が世界的な流行語になっていますが、「もったいない」という言葉には、何かしら心の豊かさを感じます。「もったいない」を日々心がけながら、経済的で健康な、そして心豊かな暮らしを子孫の代まで継続させる、環境共生的な暮らしをしたいものですね。






A:3.約20℃ 

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