MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

2007年問題-共に暮らす[question]

団塊の世代に聞くと、誰もが「将来は一切子供の世話にはならない」と言いますが、そういう本人、または配偶者全員が介護の体験者で、年賀状の近況報告の一言は、誰も彼も「介護の日々です…」となります。このことは、団塊の世代は、女性はまだまだ専業主婦または、それに近い状態の比率が高く、介護できる状況にあることを示しています。しかし、団塊の世代自身が子供から介護を受けられるかといえば疑問です。

●高齢者施設の違い
一口に高齢者施設といっても、条件も費用も様々です。将来、自分がどのような状態になるかは、誰にも分かりませんが、高齢者施設の利用も考慮に入れている場合は、それぞれの詳細を把握して、今後のライフプランニング・リタイアメントプランニングにいくつかのケースを想定してシミュレーションしてみましょう。いざとなって資金が不足する事態にならないように、準備しておくことが大切です。これから住まいを購入しようとされている方は、高齢者施設に移るときの売却や賃貸などの活用もあわせて考えましょう。


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●コレクティブハウジング
コレクティブハウジングとはその言葉の通り、血縁関係にこだわらずに「共に暮らす」ことのメリットを最大限生かした住まい方です。少子化・超高齢化社会・女性の就労の拡大・非婚離婚の増加・家族感の変化など、大きな社会変化に対応する新しい住まい方を提供する可能性を持っています。

多くは、食堂・図書室などの共用部分を専用居室の延長として所有し、コモンミール(毎日の夕食を共同でとる)などの特徴を持っています。団塊の世代はこれから高齢化します。次第に食事の用意も億劫になり、1人暮らしになれば、何となく不安でもあります。調理当番は回ってきますが、毎夕食顔見知りの隣人達と食事を共にするコモンミールはひとつの解決策でもあります。コレクティブハウジングは若い世代にも新しい生活スタイルを提供します。共稼ぎで遅くなっても、子供は1人淋しく過ごすことから免れ、共用のリビングや食堂で共に暮らす大人たちとふれあい、隣人達と食事を取ることができます。


日本では、阪神淡路大震災の際に、公的コレクティブハウジング「ふれあい住宅」が初めて試みられました。本格的なコレクティブハウジングは2003年、東京にNPOによって設立されました。1階に診療所と保育所、2・3階がコレクティブハウジング、4階~12階は介護型と自立型の高齢者住宅となっています。上階に親を入居させて、子供はコレクティブハウジングに居住するといった利用方法も可能な複合施設です。最近はマンションも戸建の建売も賃貸のアパートなども、何かしら「ふれあい」を演出して人気を呼んでいる物件も見られるようになりました。


●住み続ける為の住まいの改造

◇介護保険で住まいの改造…手摺の設置や段差の解消、トイレの改造などの費用を原則1回、20万円を限度に支給されます。原則1回のみですが、転居や要介護度が著しく上昇した場合は再度申請も可能です。親を引き取った時、自身が老後を迎えた時など、要介護認定を受けた家族がいる場合に利用できます。

◇市町村の融資や補助…市町村では高齢者同居の世帯に、特別な融資や補助を行っているところがあります。リフォームする時、高齢者と同居の住まいを新築する時、在住する市町村の制度を確認してみましょう。


「子供の世話にならない」「子供の世話になれない」団塊の世代は、それなりに準備も必要です。血縁に頼らない「共に暮らす」方法がもっと模索されても良いのでは、と思います。欧米、特に北欧は高齢者向けのコレクティブハウスが進んでいます。コーポラティブ住宅のように、仲間を募り共同で建設することも考えられます。最初にどう暮らしたいかを考え、必要な施設へのニーズを声にし始めることが大切です。

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