
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
少子化と子供の教育の問題は、通常考えれば競争が少なくなり、子供達にとってはメリットのようにも思えますが、グローバル化という新たな競争の舞台が生まれ、また格差社会の到来や年金の減額などにより、教育資金不足の問題も生じる懸念があります。親として変化の激しい社会に、自力で戦えるたくましい子供を育てるにはどうしたらよいでしょうか。
住まいのあり方は、そこに暮らす大人の考えや生活スタイルに大きく影響しています。職人の住まい、商家の住まいがあるようにサラリーマンの住まいもあるはずです。特に21世紀はサラリーマンのあり方自体が大きく変化していくと想定される時代です。今回のシリーズは、今後の社会における子供の教育の上で、住まいのあり方としてどのような点が特出されるのか、親の問題も含めて考えてみましょう。
グローバル化の時代にむけて、語学力は必須です。しかし、語学力があればグローバル化に対応できるかといえばNOといわざるを得ません。EUは経済面では市場を統合していく方向にありますが、文化的には多様性の維持に努力しています。その要となっているのが多様な言語なのです。公用語は20言語あり、EUの議会では、それぞれの国の議員がそれぞれの言語で話すための同時通訳に、膨大な予算が組まれているそうです。それぞれの文化を尊重し、その中で共通の認識を育み、世界に対して発言力を強めていくことが根底にあるのです。真のグローバル化に対応していくには、違いを知り、互いに尊重し、そのうえで自在にコミュニケーションをとっていく必要があるでしょう。
今回、述べる事柄は一見些細なことのようですが、団塊の世代が今後どう暮らしていきたいかを見つめ直す上で重要な要素を含んでいます。また健康で快適に暮らすために必要な事柄を盛り込んであります。