MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

ロングステイと第2の人生[question]

Q:定年後は、一度は海外生活をしてみたいと思います。どんな準備が必要ですか。
A:一口に海外生活といっても、「目的」「滞在先」「滞在期間」などによって、準備や注意点も変わってきます。目的をしっかり見極め、生活設計をたてて、実際にシミュレーションしてみると、解決すべき問題点や準備する内容も見えてくると思います。

日常的に我々は、昨日までの蓄積の上で生きています。今日新たな足跡を追加し、明日に繋げます。単にレールを敷いていくだけでなく、問題を回避するように自然と選んでレールを敷設しているのです。

海外暮らしは、今までのしがらみを断ち切って、自由な空気の中に心身をゆだねることができます。反面、何も無いところから築き上げるためには、相当のエネルギーも必要とするでしょう。不要なトラブルを避けるためには、やはり事前の準備が大切です。

●ロングステイの定義とは

仕事や移住目的の場合は、シニアボランティアに応募するか、現実に仕事が存在しなければなりません。仕事で長く滞在した結果、定住できる条件が整うもので、ここでは「ロングステイ」に限って考えます。
(1)旅行ではなく、一定期間その場所に居住する
(2)移住でなく、期間を決めて滞在し、帰国を前提とする
(3)仕事が目的でない
(4)生活のための資金源は滞在先に求めない
(5)原則、ホテルなどではなく、住まいを購入、または借りる

●計画のポイント

目的がはっきりすれば、選択すべき地域も自然と絞り込めます。ロングステイ財団の調査では、滞在期間で最も多いのが3ヶ月程度だそうです。1ヶ月程度の滞在を、あちこちの国で経験したい人や、1年くらいは…という人もあるでしょう。数ヶ月滞在して本格的移住も視野に入れたいと考えているケースもあるかもしれません。
(1)ロングステイの目的を明確に
(2)行き先はどこにするか
(3)期間をどのように設定するか
(4)候補地やロングステイに対する情報を収集する
(5)文化の違いを把握する

●海外ロングステイの意義と目的

(1)環境の異なる地で、心身のリフレッシュ
(2)異文化に接することによる新たな発見
(3)避暑・避寒で心身の負担軽減
(4)物価の安い国で、生活レベルの維持・確保
(5)知識を生かし、ボランティア活動でその国へ社会貢献

●考慮すべき問題点

最後に考慮すべき主な事項を列記しておきます。滞在先の情報を収集して、必要な事項を追記し、滞在開始までにクリアできるかどうか判断します。「ビザ無しで滞在できる期間」「退職者ビザの有無」「取得基準」「許される滞在期間」などは、国によって全く違います。また、その国の事情で度々変更になりますので、常に最新の情報収集が大切です。

◇滞在先で何をするか…ダイビングやゴルフなどのスポーツ、ボランティア、語学勉強、旅行、その国の情報を発信、海外版田舎暮らしなど
◇生活費はどうするか
◇現在の住まいはどうするか。帰国後はどこに住むか
◇親の介護の問題
◇言葉はどうするか
◇対日感情と注意点は?
◇税金はどのようになるか(日本の住民税は?日本での事業所得や不動産所得の課税は?)
◇病気になった場合の医療設備や医療費用は?日本の医療保険はつかえるか
◇現地での住まいはどうするか
◇退職者ビザは取得するか


私の知り合いのケースですが、30代の頃から毎年夫婦で、老後を過ごす予定の国で年末を過ごしていました。現地の人や、年末に毎年顔をあわせる日本人達とも顔見知りになり、着々と基盤ができあがっていきます。ただし、長い間に物価の上昇など、その国の社会環境は変わっていきます。将来設計の修整を余儀なくされた場合のために、調査を兼ねて、ある年は近隣の別の国で年末を過ごしてみるそうです。そうすると、たしかに物価は安くても、その他の様々の側面も見えてきます。

ここまで用意周到でなくても、情報の収集と準備の労力を惜しまず、想定されるリスクや問題点の検証を行ってスタートしてください。日本で暮らすよりは、綿密な人生設計が求められます。若いうちから準備したほうが、ロングステイ生活がより豊かになることは間違いなさそうです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.interblog.jp/bizmt/mt-tb.cgi/555

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


PAGE TOP