
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
Q:資産としての「純金」に興味があります。どこでどのように買えばいいのでしょうか。
A:地金を扱う会社は全国各所にありますので、ネットなどで検索して探してみてください。購入価格に見合う現金と、印鑑、身分を証明できるものを持参することが必要です。マージンの有無など、会社によって価格が異なる場合があります。後々現金化したいときに買い取ってもらえるかどうかなど、事前の調査を行った上で、信用のある店で購入することが大切です。
私は持ち合わせませんが、親が購入する時に、防犯のためにお供させられたことがあります。
当時、店舗は証券会社が集中する淋しい場所にありました。実際に見渡しても人の姿は見当たらず、治安が悪化した今の時代であれば、かなりの用心が大切です。しかしその店舗は、その後移転して直営店が銀座や新宿にあり、それ以外に全国に取扱店を持っています。
その他販売している会社はいろいろありますので、購入後保管する貸金庫などに近く、安全な場所にある信用のある店舗を選ぶことが大切です。
●金投資のメリット・デメリット
金は万能ではありません。下記の特徴を踏まえて、他の金融資産とのバランスを考え、相互補完の役割を上手に持たせてください。
◇目減りしない…金は腐食せず酸などにも強く、それ自体の価値が目減りしない。
◇分散投資の一環…目減りしないことにより、株価などが低迷すると、金価格は上昇する傾向にある。
◇信用リスクが少ない。
◇デメリットとして利息を生まない点がある。
●購入に際して
◇店舗選び
・立地…1kgや500gの地金を購入する場合は、安全上の配慮も店選びのポイントです。
・店の信用…国際市場で通用する地金である為には、一流の製造業者の刻印が必要です。しっかりした製造業者のブランドを取扱っている会社であることと、将来的に必ず買取ってもらえる信用のあるところを選びましょう。
◇事前確認
・その店が取扱っている最小販売単位。
・小売価格の目安…東京工業品取引所の価格、店の小売価格など。
・手数料(手数料の要・不要は販売グラム数によって異なる場合がある)
・金価格の動向…経年の価格推移を見て、あまり高値の時の購入は注意が必要。
・為替動向…金の取引は国際的には米ドルで行われます。円高になれば、国内の金価格は下がり、円安になれば上がる。金は円高時に購入、円安時に売却すると為替差益が得られる。
・いつでも買取ってもらえるかどうか。そのときの条件等はなにか。
◇保管
将来の売買も考慮して、地金を買ったときと同様に良好な状態で管理する。製造番号やグラム数などの刻印も控えておくと良い。売買の時のために、購入時の計算書や領収書なども保管しておく。
●その他の金商品
金は現物取引と先物取引がありますが、一般の個人が先物取引を行うのは難しいでしょう。地金は高額ですが、少額からできる金商品をご紹介しておきます。
◇地金型コイン・少単位の地金
手数料がかかるのが一般的ですが、金地金の中には100gなどの小さな単位で売ってくれるところもあります。また、コイン(金貨)を購入して、金を保有することも可能です。
◇金ETF
ETF(Exchange Traded Funds=株価指数連動型投資信託)の金価格連動型投資信託が今年、2007年8月に大証にて上場されました。金の地金の現物のみで運用します。野村證券で購入できます。少額から投資ができます。
◇純金積立
月々3千円程度からの少額投資が可能なのが、純金積立です。毎日定額で金を購入し、積み立てていく方法です。ボーナス時などに増額やスポット買いなども通常可能です。
金は、持っていても利子や配当などを生んでくれるわけではありません。
しかし、世界的に総量及び埋蔵量が限定されていて、錆びないなど他の物質の影響を受けない優れた物性を有している金は、先端技術の進化に伴い、ますます需要が見込まれます。決して紙くず化しないのが金資産なのです。利子や配当を生まなくてもインフレにもデフレにも強く、株式投資などのリスクヘッジとして、長期の資産保全に適した商品です。資産の5%から10%程度を金で所有するとよいと言われています。
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