
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
第2回目は当面の生活基盤の確立だけではなく、再婚や老後の暮らしなども含めて、豊かな暮らしを実現するためのポイントについて考えてみましょう。人生思わぬことが起きる…とは、離婚で経験済みだと思います。自分の人生設計がしっかりしていなくては、その時々の外からの力に流される一方です。流されて再婚してしまっては、同じことの繰り返しになりかねません。子供は親を鋭く見ています。親がしっかりした人生設計と信念の基に行動していれば、子供は健全に育つと思いたいものです。本
●どんな時にもライフプランニング
離婚に伴って、今まで夫婦で協力してきた家計を一人で担わなくてはなりません。専業主婦ならなおさら不安も大きいと思います。当面の生活基盤の確保は無論ですが、今後の人生を豊かに過ごすために、ぜひライフプランニングの作成をお薦めします。ライフプランニングは、今までもこのコラムで何度となく説明してきましたので詳細は省略しますが、最終的に生涯収支の推移をはじき出すものなのです。お金の計算ではありますが、いつ自分は何をしたいかが明確でないと、決して作成することはできないものです。つまり、自分を見つめる作業であることが、ライフプランニングの特徴のひとつなのです。
離婚前であれば、離婚までに離婚後の自分の生涯収支を立てることをお薦めします。養育費はいくら必要か、どのような財産分与が望ましいか、夫に万一のことがあった場合の養育費の代わりに、子供を受取人にして、どのくらい生命保険に加入してもらえばよいかが分かります。また、今後の生活上のガイドラインが分かれば、冷静に離婚の交渉に臨めます。将来が見通せない不安の中では、充分な力も発揮できません。自分自身が得るべき収入を正確に知り、一歩一歩着実にステップアップしていく為に、ぜひライフプランニングの手法を活用ください。
●多様な働き方とスキルアップ
ライフプランニングを行うと、自分というものが見えてきます。自分に適した働き方も見えてきます。「とにかくフルタイムで働き、年金で老後を楽しむ」、「パートや派遣で働きながらスキルアップして、子供の手がかからなくなったときに転職」「手に職をつけて開業」「趣味を活かして開業」…。たとえ一時的に大変でも、目標を持って生活することが大切です。幸いにもこれからの時代は、予定されたレールはありません。人と違った生き方や働き方も受け入れられる時代です。
同時に、運の良し悪しはないことはありませんが、やはり努力したもの勝ちであることに間違いはありません。スキルアップに努め、より豊かな人生に繋げて行きたいものです。昔と比較して、いろいろな資格が増えて、専門の資格取得のための学校もいたるところにあります。しかし、資格があれば仕事ができるわけでも、収入が上がるわけでもありません。
例えば、「インテリアコーディネーター」という資格があります。受験資格に職業や経験は全く必要ありません。試験に合格して、「私はインテリアコーディネーターです」といって、それなりの待遇を要求する人がいますが、仕事はそんなに甘くはありません。インテリアショップの店員を1年経験した方がはるかにましです。学校や資格取得の研修などで学ぶことの何倍もの実力がつきます。よほどしっかりした計画がある場合は別ですが、原則、資格は現在の仕事の延長線上に考えるべきだと思います。
しっかりしたライフプラン、厚みを増していく仕事…と足元がしっかりしてくると、次のステップが見えてくると思います。資格も「今の仕事のスキルアップのため」だけでなく、「趣味と実益を兼ねて開業のために」「老後のセカンドライフのための年金補完のために」と次のステップへの計画も目指せます。
生活基盤の確立の次は、基盤の根を太く深くし、豊かな幹と葉を茂らせる時期です。より豊かな人生に向けて、より自分らしい人生に向けて、テイク・オフ!となりたいですね。
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