MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

『住まいの祭祀-2』 近隣へのごあいさつ[question]

新築や建て替えを行う際には、何かとトラブルが発生しやすくなってしまうもの。日頃の近所づきあいの程度にも関係するとは思いますが、工事に際しては十分な配慮が必要になるでしょう。また、地域によっては独自のしきたりもありますので、事前に調べておく必要もあります。

せっかくの新居の建築が、トラブルに見舞われてしまわないためには、どんな対応が求められるのでしょうか。


近隣へのごあいさつ

近隣へのあいさつや配慮は、祭祀以上に重要です。一概には言えませんが、これから長くお付き合いするわけですから、建築時期(受験生が受験目前ではないかなど)にも配慮したいものです。怠りない心づかいを欠かさなければ、問題が生じても後々しこりが残るような事態を防ぐことができます。

あいさつの時期
近隣の方々へあいさつは、いつ行うのが最適なのでしょうか。それは、「最初に迷惑をかけてしまう前」です。例えば、敷地を測るのに、隣家との共同の塀などを調べることがあります。しかし隣家の方が、測量について何も聞いていなければ不審に思うかもしれません。まして見ず知らずの測量会社や建築士などが近隣をうろうろしていれば、怪しまれることは間違いありません。この場合には、建て替えを計画していて、敷地を測る旨をあらかじめ説明しておくべきでしょう。

また、解体工事がある場合は、解体前に周辺の住民にあいさつをすませるべきだと思います。ホコリや騒音といった多大な迷惑をかけるだけでなく、最近は重機も大がかりなので、敷地までの道路に面している立ち木の枝払いをお願いするケースもあります。頻繁に出入りする車等で門塀を損傷するかもしれません。

あいさつに出向く人
大切なことは施主が直接あいさつに出向くことです。住宅メーカーや工事会社に依頼するケースもありますが、「気持ち」のこもった施主としてのあいさつを数日前に行うことが大切だと思います。

手土産
一般的には、お菓子・タオル・石鹸を手土産にします。手作りのお菓子などであれば、心がこもっていてさらに良いと思います。ただし特に迷惑をかける住民には、別途心配りが必要なこともあるでしょう。


地域のしきたり

新しくその土地に越してくる場合には、あいさつの折に地域のしきたりをそれとなく聞いてみるといいでしょう。その地域独自のものがあるかもしれません。インターネットで検索してみると、さまざまなしきたりがあり、なかなか面白いものです。家を建てたことの喜びや、それが地域の中でどのように捉えられたかが伝わってきて、なるほどと思うものも多いです。

たとえば、「新築のお風呂に招待する」というしきたりが意外に多くみられ、まるで日本人のお風呂好きを反映しているようでした。「今までご迷惑をお掛けしました。お礼に新築の新しいお風呂でくつろいでください」といった感じでしょうか? 昔はどの家にもお風呂があったわけではなく、もらい湯が一般的に行われていたようですね。

地域のしきたりの例
・香川県の一部/岡山県⇒新しい風呂でうどんを食べる
うどんは慶事や仏事などのハレの食べ物だったらしく、もらい湯の風習が重なって、新しくなった風呂を祝うことからきたとあります。
・鳥取⇒魔よけに柊を植える
・三重⇒完成した後、親戚などに一番に風呂に入ってもらう。
・各地⇒上棟式に祝い餅を投げる。


ちょっとした事前の気配りが、その後の進捗をスムーズにする事例や、反対に配慮が足らなかったばかりにトラブルを大きくした事例は実際に多いものです。祭祀は自分たちのことだけを考えて行うのでなく、近隣に住む方々のことも考えて執り行うことが大切ではないかと思います。

また事前のあいさつと共に、完成したら近所の方を招待すると、以後の近所づきあいもスムーズになりそうです。ケーキと紅茶、ワインとチーズ程度のお茶会でも良いと思います。誰しも新しい家を見たいと思っているはずですから。


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