MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

『SOHOスペースを活用する-1』 SOHOスペースとは[question]

以前から、店舗や事務所を併用した住宅は珍しくありませんでしたし、SOHOスペース付きのマンションなども登場していました。

しかし、21世紀に入ってからのさまざまな社会変化により、その意味は大きく変化してきました。特に昨今の経済不安のもと、大手企業の中には副業を認める方向を打ち出すところもあり、住まいにおけるSOHOスペースの重要度は、一段と高まっています。

SOHOとは

SOHOとは文字どおり、「Small Office、Home Office」のことで、フリーで仕事をする人や、自宅兼事務所として仕事をする士業関係の人などを中心に実施されていた生活スタイルでした。現在では、インターネットの普及や多様な雇用形態の導入により、さまざまなSOHOの形態が求められています。自治体の中には、空き庁舎などを創業期の会社に貸し出し、起業支援を行っているところもあります。また、民間でも、立地条件の良い地域に少人数の区画の事務スペースやデスクシェアのサービスを提供するといった取り組みがあります。

こういったサービスは、終業後や休日の副業の場として利用されているほか、スキルアップの勉強や起業準備の場としても利用されているようです。しかし、こういったサービスは相応の費用がかかります。自宅で落ち着いて仕事や勉強ができるHome Officeスペースがあれば、便利に違いありません。


SOHOの必要性と意味

Home Officeといってもさまざまなスタイルがあり、本格的な設備が整った専用の一室からデスクだけのもの、場合によっては食卓が仕事場ということもあるかもしれません。しかし今や事務や勉強のスペースは、住まいにとって重要なものになりつつあります。

リストラや転職が当たり前の時代になると、夫一人の収入だけに頼っていてもリスクが大きくなります。リストラされてしまえば、無収入の期間をある程度覚悟する必要がありますし、転職により収入が減るかもしれないのです。また競争に打ち勝つためにスキルアップは不可欠で、昇進試験や資格取得のための勉強は必須でしょう。また子供にとって、これからは同学年の生徒や職場の同僚ではなく、世界が競争相手です。高学歴だけを目標としていては不十分なように感じます。

また、少子高齢化の問題は、年金の不足分として自分たちの老後の資金を今以上に貯蓄する必要があることを意味します。収入の上では、夫婦でフルタイムで働くのがベストでしょうが、多様な働き方が可能になっている現在は、自宅を拠点に、妻が自宅で仕事、夫が自宅で副業、及びそれを組み合わせた妻の仕事を夫が副業として手伝う、夫が自宅で起業した仕事を妻が主力となって担う・・・など、いろいろなパターンが考えられます。

住まいのあり方の転換期

現在は、住まいのあり方の大きな転換期といえます。今までの3LDK・4LDKといった部屋数や個室+リビングダイニングの定型化されたスタイルではなく、厳しい社会に立ち向かう勉強や仕事の場として、親も子も共に学び団らんする、それぞれの家族のあり方にマッチしたスタイルが求められています。団らんの場に雑然と仕事の道具が侵入してしまうのでも、勉強の場にスペースを占領されてくつろぐための場所が失われてしまうのでもない、「作業」と「団らん」の双方が共存する新しい住まいの形が求められているのではないでしょうか。

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