
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
前々回お話ししたような「高気密・高断熱」の省エネ住宅に住んでいても、冬場に暖房をつけた室内で半袖で過ごしたり、夏にクーラーを効かせた室内でカーディガンを羽織ったりしていては、本末転倒です。
今ある家電製品のほとんどは、およそ半世紀前から家庭に登場したもので、それまではクーラーも冷蔵庫もありませんでした。当時から比べると、現在の私たちの暮らしは相当ぜいたくになっています。
しかし、だからこそ暮らしの省エネを意識することで、あるものを工夫してつつましく暮らすすがすがしさや、心の豊かさに目を向ける必要があるのではないでしょうか。
平成21年6月4日に「長期優良住宅」の促進に関する法律が施行されました。いわゆる“200年住宅”構想として政府が検討を重ねてきたものが、ようやく法制度化したのです。
200年ものあいだ使い続けられる住まいとは、どのようなものでしょうか。寿命の短い住まいを頻繁に建て替えることと比較すると、究極の省エネ住宅といえるかもしれません。