
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
前回述べたように、二世帯住宅のメリットを生かし、デメリットを少なくするためには、互いに寄りかかるのではなく、相手を尊重し、助け合いの気持ちで臨むことが大切です。
では具体的にどのような間取りが、そのような関係性の維持に有効なのでしょうか。
戦後の住まいの歴史は、一貫して核家族化と地域社会の希薄化の方向に進んできました。しかし、高齢者の増加・バブルの崩壊・格差社会の到来などで、再び人と人とのつながりが重視されるようになりました。
実際、バブル期に二世帯住宅が増えたと実感しています。戸建はおろか、マンションも簡単には買えないような不動産価格の高騰で、親の敷地がターゲットにされたというのが本音かもしれません。しかし、そうしてできた二世帯住宅であっても、親子のつながりが大切なことに変わりはなく、核家族以上に豊かな暮らしができたとしたら、すばらしいことだと思います。