
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
3月8日から、『住宅エコポイント制度』の申請受付が始まりました。
住宅エコポイント制度は、地球温暖化対策の推進と低迷する経済の活性化を目的に、一定の性能を持つ住宅を新築したり、リフォームしたりしたときに、一定のポイントを発行するものです。
ポイントは、商品券や地域の特産品などの商品と交換できるほか、追加工事の費用としても充当することができます。
◆住宅エコポイント制度の概要
今月は2回に分けて、住宅エコポイント制度についてまとめていきます。
まず、住宅エコポイントの発行対象となるのは、省エネ基準を満たした「エコ住宅の新築」と窓の断熱改修や外壁・床の断熱材の施工などの「エコリフォーム」の2種類です。
それぞれに対象となる工事期間やポイントの申請期間などが異なるため、注意が必要です。
≪エコ住宅の新築≫
まずは、住宅を新築する場合のエコポイントの規定について、説明していきます。
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【対象】…平成21年12月8日~平成22年12月31日までに着工したもの
1)省エネ法に基づくトップランナー基準相当の住宅
2)又は省エネ判断基準を満たす外壁、窓等を有する木造住宅で、
いずれも登録住宅性能評価機関等の第三者機関による証明が必要。
【ポイント数】…300,000ポイント/戸
【申請期限】…平成23年6月30日
【ポイント交換期間】…平成25年3月31日
※上記のように、今年限りの制度です。
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◆省エネ住宅の考え方とエコの仕組み
住宅に関して、「省エネ」つまり“エコ”を考える上で2つのポイントがあります。
ひとつは、住宅そのものの寿命の問題です。日本の住まいの耐用年数は20数年で、同じ木造住宅中心のアメリカの約70年と比較しても、1/3程度です。このことが地球環境保護の観点から、諸外国から批判の的となっていました。
耐用年数が短いということは、それだけ資源=木材を頻繁に使用することであり、20数年という年数は、木材が大きくなる時間に満たないことになります。つまりそれは、資源が次第に枯渇することを意味します。
木材は、生きていた年数だけ、木材としての耐用年数があると言われています。樹齢数100年にもなる、北米の木材を使用して20数年で建て替えていては、反エコといわれても仕方がありません。
長持ちさせるには、断熱性・気密性を高めて結露を防ぎ、木材を腐らせないことが大切です。そのためには、日々の維持管理も重要です。
もう1つのポイントは、同じように断熱性・気密性を高めて冷暖房費を削減したり、あるいは機器の性能を高めて熱効率をアップさせたりして、化石燃料の使用を削減することにあります。
これらの2つのポイントは、高断熱・高気密であることが共通していて、その点に関して一定の性能を有する住宅に対して、ポイントが付与されます。
◆“エコ”な暮らしのためには
エコポイントというと、先がけてスタートした家電製品の「家電エコポイント制度」が、好評のようです。また、エコカー購入に対する補助金や減税なども注目されています。このような制度の人気とあいまって、消費者の“エコ”への意識も高まってきているといえるでしょう。
しかし、マイカーを持つこと自体が、エコかどうか疑問です。そもそもマイカーを利用するよりは、公共の交通機関を利用するほうが、はるかにエコになるに違いありません。
住まいは、生活の最も基本となる「衣・食・住」のひとつであり、最も高価で長く使うものです。住まいの省エネ性能がより高くなれば、トータルでの効果は計り知れないものがあります。
住宅はもはや200年住宅の時代です。何世代にも渡って、安全で快適な住まいに安心して住み続けることができる、そんな住宅こそ、エコポイントにふさわしい対象ではないかと思います。
次回は、「エコリフォーム」について考えていきます。
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