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『住まいの梅雨対策-1』 場所ごとの対策[question]

そろそろ梅雨が心配な季節。梅雨の時期は、住まいのトラブルも増えます。お肌のお手入れと同じように、ちょっとした油断からトラブルが起こりがち。一旦トラブルが生じると、元に戻すのに日頃のケアの何倍もの手間がかかります。日頃のこまめなお手入れと共に、梅雨の前にぜひ予防措置をとっておきましょう。

梅雨前の予防措置


◆カビは住まいの大敵

カビやダニの発生条件は、「エサとなるものがある」「湿度や水分がある」ことが条件となります。ふだんから水気のある場所やゴミがたまりやすい場所は、ただでさえカビやダニの好む条件がそろっています。ましてや梅雨の時期は、さらに湿度が高くなるため、いっそうカビやダニが発生しやすくなります。

カビやダニを発生させないようにするためには、日頃のお手入れが不可欠です。カビやダニは、アレルギーや肺などの病気を引き起こす原因になることがあるため、抵抗力の弱い子供やお年寄りは、特に注意が必要です。

また、建物にとっても湿気は大敵です。カビを発生させ木材を腐らせたり、白アリを呼び込んだりして、建物の寿命を縮めます。住まいは高価なものです。少しでも長持ちさせ、メンテナンス費用も節約するためには、日頃のお手入れは欠かせません。ましてや、梅雨前のお手入れは特に大切です。

過去の記事で取り上げましたが、以前マンションの水漏れ調査をしたことがあります。古い建物ということもあり、換気に対する設計が万全ではなく、カビが発生しているお宅が多くありました。しかしまったく同じ間取りでも、シミひとつないきれいなお宅もありました。しかも、それらのお宅は塗装や壁紙を取り替えることもなく、「昔のまま」をキープしていたのです。
詳しいヒアリングでわかったことは、カビが発生しているお宅とそうでないお宅とでは、日頃の換気に対する気配りの違いが、はっきりと現れていたということです。


◆場所ごとの対策

<浴室>
浴室は、住まいの中で最もカビの生えやすいところです。上記のカビのないお宅では、入浴後や掃除のあとは乾いた雑巾で水気をふき取っていました。カビが生えてしまったら、捨ててもよいような衣服やゴム手袋などで完全防護して、カビとり剤を使います。目を守ることは特に大切なので、ゴーグルは必需品です。

カビとりは完全防護で

<エアコン・加湿器・暖房機・洗濯機・冷蔵庫・パソコンなど>
エアコンなどの機器類には、びっくりするくらいホコリがたまっています。性能にも影響しますので、こまめに掃除することが重要です。
エアコンは、スイッチを切る前に送風機能を使って内部を乾燥させるとよいそうです。機器類のお手入れは、メーカーの取り扱い説明書を確認してください。洗濯機やパソコンなどは、自分でできなければ、専門の業者に清掃してもらう方法もあります。

<収納>
最近は、押入や収納の中も空気が循環するように設計されていますが、その場合でも壁にスノコを張り付けたり、キャスター付きの収納ケースなどを活用したりして、できるだけ空気を循環させましょう。梅雨前は、しっかり内部を大掃除して、中のものも虫干ししたりして乾燥させます。

<窓まわり>
昔のサッシは結露受けがありませんでした。ガラスについた水滴は、そのまま壁などに流れて、カビが発生する原因となります。水滴や結露受けにたまった水は、こまめに取り除くようにしましょう。パッキンなどの黒ずみも、消毒用エタノールなどを使って少しずつ取り除きます。

カビの原因になる前に…

<台所>
キッチンのカビ対策は、日々の掃除が欠かせません。換気扇まわりや壁のタイルなどの油汚れも、できれば曜日を決めてお手入れをすれば、大掃除にまとめて行うよりもはるかに楽になります。

<衣類>
昔は必ず「虫干し」をしたものです。できれば梅雨前の晴れた日の中日を選んで、虫干しや衣装ケースの掃除、防虫剤の取り替えなどを行ってください。半年に一度は行いたいものです。

<布団>
布団には、寝ている間に湿気がたまりやすいものです。ベッドの場合は、日中自然に布団が乾燥されますが、布団をそのまま押入にしまうと、湿気を持ち込むことになります。できるだけ日光に当てて乾燥させましょう。可能であれば少しそのまま広げておいて、掃除機を軽くかけてから押入にしまうと、より効果的です。
共働きなどで、なかなか日中屋外に干せない場合には、室内用の布団干しを使うと便利です。
また、マットレスも定期的に上下を逆転させて、スプリングの傷みを均等にすると長持ちします。

<居室>
部屋の隅の部分は空気の動きが少なく、カビが生えやすいところです。家具の後ろなどは特に、ホコリがたまりやすく、まさにカビのエサと湿度がある場所です。年末の大掃除だけでなく、できれば梅雨前にも大掃除をすると、効果バツグンです。
また、照明器具やドア枠の上など、ふだん目に見えないところには驚くほどホコリがたまっていますので、忘れずに取り除いておきましょう。

昔は大掃除の時に、畳をはずして庭に出し、日干ししていたものです。特にカーペットは、エサとなるものがたまりやすい場所です。掃除機やクリーナーを念入りにかけて、置き敷きのものは、布団同様に日に当てて乾燥させるのが理想的です。


虫干しなど、その季節ならではの日本の習慣は、長い年月をかけて形作られてきた効率の良い方法ですから、おろそかにはできません。しかし、昔は今と比較するとモノが格段に少なく、手間ひまをかける時間もありました。不用品を処分することを心がけると、季節の手入れがしだいに楽になります。換気や掃除をすることはもちろんですが、不用品を処分してすっきり暮らすことも大切です。

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