
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
どんなに治安のよい地域に住んでいても、住まいを空き巣の被害から守るためには「施錠」が基本です。特殊な工具によるピッキングをはじめとして、最近はさらに大胆かつ手荒な手口での侵入が行われています。
細かいところまで目を配って、決してスキを見せないことが大切です。
◆基本ルールを守る
空き巣被害の約1/4は、鍵がかかっていなかったことが原因だそうです。
以前テレビで、「公団型アパートの4階から下のゴミ置場まで、主婦がゴミ出しする間に財布を盗めるか?」という実験を行っているのを見たことがあります。侵入するアパートの階段はゴミ置場から見えていたようですが、見事にサイフを盗み出せたのには驚きでした。
ゴミを出す時間帯は、決められていることが多いと思います。そして、顔を合わせたご近所の方々とついつい世間話…ということも少なくないと思います。おしゃべりに夢中になっていると、スキを突かれないとも限りません。たとえ短い時間でも、家を空けるときには必ず鍵をかけるようにしましょう。
また、鍵は家族が各自持ち歩くようにして、植木鉢の下などの隠し場所に置かないように注意が必要です。また、2階の窓だからといって侵入されないとは言えません。欄間から侵入されたケースもあるのです。
◆貴重品を置かない
空き巣は同じ家に何度でも入ります。なぜなら、日中不在だとわかっている上に、どこに何があるかもわかっているからです。貴重品が置いてあればなおさらです。高価な着物を何回かに分けて盗まれた家もあります。アクセサリーなども、貴重なものはめったに身につけないでしょうから、貸し金庫などに保管しておくとよいでしょう。また、不必要な現金は、なるべく自宅におかないようにするのが安心です。
いったん現金や高価なものが置いてあるのがわかると、どんなに防犯対策を強化しても、やはりリスクがあります。泥棒は多少の危険を犯してでも、確実に目的のものが得られるとわかっている家に侵入するでしょう。逆に、侵入されても何も盗むものがないとわかれば、その反対です。
◆二重ロックを徹底する
施錠の基本は「二重ロック」です。工具による開錠にせよ、手荒な破壊にせよ、2箇所の手間は泥棒にとってはリスクが高くなります。他にもっと簡単に侵入できる家があれば、あえてリスクのある家へ侵入しようとは思わないはずです。
地域の防犯意識が高くなって、周りの家々が鍵を二重にするようになれば、侵入しやすい家は、いっそう狙われやすくなります。
その場合、1回の破壊で2つの鍵が壊されるような位置に取り付けては、効果が薄れます。2つのロックはできるだけ離して取り付けることが大切です。同時に、郵便受けやドアスコープ、ガラス部分などから操作できる位置に取り付けないよう、十分に配慮しましょう。
◆ガラス部分の対策
窓からの侵入の場合、鍵の周辺部分のガラスを割って、鍵を開けて侵入するという手口が多いため、最低限、鍵に手が届く範囲にシートを張って、ハンマーなどで叩いてもガラスが割れないようにすると安心です。
ペアガラスには、ガラスの内側にフィルムを貼ったものもあります。はがれることがないので、ペアガラスにする場合は、少々高くてもフィルム内蔵のものがおすすめです。できれば上下のレールなどにロックをかけておくと、さらに安心です。
※今回ご紹介した対策の他、過去のコラムに注意点をまとめてありますので、ぜひご参照ください。
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