MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

佐藤 章子(さとう あきこ):
コンサルタントオフィス ハウステージ 代表。 CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。

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『お部屋を広く見せるインテリア-2』 家具配置のコツ[question]

日本の住まいは、人間が主体というよりも家具に占領されているケースが少なからずあるように思います。せっかく新しい住まいに入居するのであれば、家具を上手に配置して、ゆったりとした空間を手に入れたいものです。手持ちの家具のサイズがまちまちでも、配置の工夫しだいで表情豊かな空間を作り出すことができます。

◆リビングの家具レイアウト

下記の図は、10畳ほどのリビングにソファーとひじ掛け椅子を配置した2つの事例です。
テーブル以外は全て同じものです。

まず左図は、一般的な配置の事例です。空間の大半を占めていて、残りは通路しかありません。
しかも、人のための「場」は1つしかなく、互いの距離が近く、家族といえども団らんを強要されているようで息苦しくなります。

一方右の図は、家具を分けて配置したものです。これで人の居場所が2つできました。観葉植物などで区切ると、独立性がより高まります。
しかも2つのひじ掛け椅子は互いに対面していませんので、間にスタンドや花などがあれば、さらに“場”を分けることができます。ソファーの両端のポジションも、それぞれにサイドテーブルがありますので、離れて座れば、“場”を分けることができます。

リビングの家具レイアウト

これらの図から、家具を分けて配置した方が、空間が広くなったことが分かると思います。しかもソファーとひじ掛け椅子は雰囲気にまとまりができるものであれば、片方を手持ちの家具、一方を新調するなど、別の家具であっても違和感がない配置です。
図のソファーは3人掛けですので、大勢の来客の際にコーヒーカップが置けるように、可動式のサイドテーブルにすると便利です。オットマンや大きめのクッションがあれば、ラグの上でも思いのままくつろぐことができます。


◆婚礼家具のレイアウト

どの家庭でも、婚礼家具の配置には苦労します。最近は造り付けの収納が多くなりましたので、婚礼家具の置き場所に困ることが少なくありません。
耐震面も不安ですが、高級な家具を耐震金物などで傷をつけるのは忍びない気がしますし、転倒防止の突っ張り金物も見栄えが気になります。

しかし、衣服を湿気やホコリや虫などから守る性能の高さは、専用の家具ならではのものがありますので、有効に活用したいものです。また、納戸などに収納してしまっては使いづらいものになってしまいます。そこで、下図のような工夫をしてみてはいかがでしょうか。

左図は、家具と同じような材質とデザインの収納を、家具に合わせて造りつける方法です。すき間を少なくすれば、耐震対策にもなります。また中央の図のように棚で統一感を出す方法もあります。

大切なことは、棚の材質やデザインに、家具に負けない存在感を持たせることです。またすき間を安易な市販のすき間家具で埋めずに、思い切ってスペースと元の家具にあわせたものを特注したいものです。

また、「婚礼家具はセットで並べなくてはならない」という固定観念を取り払えば、単体でチェストなどへの転用も考えられます。既存の家具を有効活用することも、スペースを広く使う上で大切なことです。

婚礼家具のレイアウト

「家具は必要だからある」のではなく、ひとつひとつの家具の個性を大切に、それをどのように活かすかを考えながら配置していくと、空間にまとまりができ、部屋をすっきり見せることができます。

雑誌やインテリアショップに出かけて家具のイメージを考える場合、家具そのものだけでなく、周りの余白やその空間内の配置などに注目して見ていくと、失敗しない家具選びができそうです。

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