MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

佐藤 章子(さとう あきこ):
コンサルタントオフィス ハウステージ 代表。 CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。

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『ペットと暮らす-2』 ペットと暮らす住まいの工夫[question]

ペットと暮らす住まいにおいて工夫するポイントは、時代が変わっても大きな変化はないと思います。しかし、飼い主の暮らしについては、意識がだいぶ変わったのではないでしょうか。

ミニマリズムや断捨離への関心が高まり、モノへの執着から精神的に解き放されることの快適さに気づき始めています。しかしながら、ペットと暮らす家庭はペットのグッズも含めてモノが増えてしまいがちではないでしょうか。今回は、すっきりとした生活空間でペットと暮らすためのポイントを考えてみましょう。

◆まずは断捨離を!

どんな住環境であっても、ペットを飼うならまず、不用品を整理して環境を整えることが大切です。そもそもペットとの暮らしは、毛などが散乱しがちになるのでこまめな掃除が不可欠。掃除しやすく、清潔を保ちやすい環境をつくることは、人間やペットの健康に大切なことです。特に、まだ幼いペットには、誤飲の原因を排除し、危険なものに近づかない工夫を施さなければなりません。人間の赤ちゃん対策とまったく同じなのです。

◆住まいの工夫

共通して言えるのは、「簡素」かつ「楽しく」を目指すこと。
そして、人間に置き換えてみて、人間にとって快適なことはペットにとってはどうなのかを考えるとわかりやすいと思います。

自分の居場所のない住まいは快適ではありません。家事室、パソコンのある書斎コーナー、ソファーなど、必ずお気に入りの場所があると思います。ペットも同じく、飼い主が意図したスペースがならずしも気に入るとは限りませんが、居心地がいいであろう居場所の確保は重要です。そのほかの場所についても、同じように考えてみましょう。

持ち家の場合…
これから建てる場合と、リフォーム、建売住宅を購入する場合では、対策はかなり異なります。新しく設計から取り組むのであれば、それこそ間取りからペット共生のアイデアを盛り込むことができます。その敷地形状やペットの種類、建築費用、飼い主の考え方などによっても異なります。完成している住まいを改善するのであれば、ペットの習性ひとつひとつに対して、最適な素材に交換したり、必要な設備を工夫したりと細かいところでアイデアが必要になります。

賃貸住宅の場合…
こちらは、建築設計においての工夫はできません。あくまで対処方法にはなりますが、ひとつは下記のように、退去の際のトラブルや費用を少なくする工夫を考えましょう。

また、限られたスペースを有効に活用するために、そこにあるものを最大限活用する形で対処しましょう。例えば、猫の爪とぎグッズを買うのではなく、手持ちの本棚のサイドに爪とぎ用の素材を張るなど、モノを増やさないように心がけましょう。


<ポイント>

・退去の時の「現状復帰費用」は多めに確保!
・フローリングなど原状復帰に費用がかさむものは、塩ビシートやタイルカーペットを上置きして傷つきにくいアイデアを!
・ドア枠やコーナーなどは、専用のガード材を活用!

間取りの工夫については、過去に詳しく取り上げていますので参考にしてください。
『ペットと暮らす家-2 ペットと暮らす間取りの工夫』 2009年3月
『ペットと暮らす家-3 素材と設備』 2009年3月

『ペットと暮らす-2』 ペットと暮らす住まいの工夫

◆ペットと災害

東日本大震災では、多くのペットが取り残されました。地震の多い日本では、ペットの防災対策も必要ではないでしょうか。万一の時に預ける先の確保や、餌や必要最低限のグッズなどをいつでも持ち出せるようにまとめておきましょう。病気をもっているペットがいれば、余分な薬なども備えておくことをお忘れなく。

2回にわたりお送りしてきましたが、つまるところ「ペット共生」は、社会において多種多様な人間が共生していくことの延長上にあるのではないでしょうか。いろいろな人間が「ともに暮らす」ことを大きなテーマとしてとらえ、ペットまで視野を広げて考えていけば、より豊かな共生社会を構築できるように感じています。

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