MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

佐藤 章子(さとう あきこ):
コンサルタントオフィス ハウステージ 代表。 CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。

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『ライフプランから見た長期優良住宅-1』 長期優良住宅とは?[question]

「長期優良住宅」という言葉をご存じですか?「長期優良」の意味は大体おわかりになると思いますが、通常、住宅は、長期優良が基本であるはずです。住宅は、消費財ではありません。長く機能を維持しつつ使い続けることが前提の財産のはずが、「長期優良住宅」という言葉で表現しなければならないところに、日本の住まいの問題点があるのではないでしょうか。

◆長期優良住宅登場の背景

長期優良住宅の制度は、平成21年からスタートしました。それに先立って政府は200年住宅構想を打ち出しています。それを見ると、政府の狙いや制度が制定された経緯などが読み取れます。国民の経済的負担の低減や地球環境の保全の観点から、住宅を長持ちさせることが必須なのです。

<平成19年5月の自由民主党政務調査会報告書の構想>
『ライフプランから見た長期優良住宅-1』 長期優良住宅とは?


◆制度の概要

長期優良住宅は、新築時の性能規定だけではなく、維持管理計画も求められます。下記の表にあるように、住まいの性能の向上だけでなく住み手の取り組みも重要で、設計図書の保管や維持管理記録の作成保存などが求められます。長期優良住宅として売却する場合は、これらの記録も添付して譲渡することになります。

『ライフプランから見た長期優良住宅-1』 長期優良住宅とは?


◆主な長期優良住宅の税制の優遇措置

国は、長期優良住宅を推進するためにさまざまな優遇措置を設けています。いくつかの例を挙げてご説明します。

住宅ローン減税…
住宅ローン減税とは、直接所得税から差引かれる「減税」です。長期優良住宅として認定された住宅は一般住宅より控除額が拡大されています。

<住宅ローン減税の概要>
『ライフプランから見た長期優良住宅-1』 長期優良住宅とは?

不動産取得税…
新築住宅の場合の不動産取得税は下記の式で求められます。※印部分は認定住宅の場合は1,300万円となります(平成30年3月31日まで)。
不動産取得税=(固定資産税評価額-1,200万円※)×税率3%

固定資産税…
新築住宅は当初3年間または5年間(中高層耐火建築物)、固定資産税が1/2となりますが、認定長期優良住宅の場合、5年間または7年間となります(平成30年3月31日まで)。

登録免許税…
新築住宅の場合の登録免許税は下記の式で計算されます。認定住宅に関しては※印の部分が1.0/1000となります(平成30年3月31日まで)。

登録免許税=課税標準額×1.5/1000※

長期優良住宅に関する特別控除とは(平成31年6月30日までに入居)…
長期優良住宅にするための性能強化費用の10%相当額をその年の所得税から控除する制度です。性能評価費用が650万円を超える場合は、650万円が限度で、その場合の控除額は65万円です。

※住宅ローン控除とは重複できません。
※その年に減税しきらなかった場合は翌年に繰越して減税できます。


これからの時代、長く使える住宅を建てて大切に維持管理しながら、次の世代につなげていくことが大切です。長く使い続けられる優良な住宅が増えれば、たとえ転職などで住み続けられなくなっても、設計図書と維持管理記録書を添付して正当な価格で売却でき、新しく認定を受けた中古住宅を購入することもできるでしょう。

ライフプランの変化に合わせた住まい計画を立てるためにも、ぜひ参考にしてください。

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