MODERN Club/不動産よくある質問Q&A

佐藤 章子(さとう あきこ):
コンサルタントオフィス ハウステージ 代表。 CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。

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『<初心者向け>教育ローンの考え方-2』 教育ローンの選び方[question]

『<初心者向け>教育ローンの考え方-1』で比較したように、教育ローンの借り入れは、貯蓄や保険で準備できなかった問題を先送りする行為とも言えます。大切なことは、これ以上、先送りしないこと。ローンである以上、返済しなければなりません。今まで教育費を貯蓄できなかった、あるいは不足していたということは、返済はかなり大変になるでしょう。在学中は無利子も可能ですが、その分、卒業後に多く返さなければなりません。もし奨学金も併用していれば、子どもは卒業後に、新入社員の少ない給与から返済していくことになります。想像以上に大変なことなのです。

◆どんな教育ローンが良い?
教育ローンを考える前に、他に有利に利用できる学費の確保を検討しましょう。ポイントは、問題を先送りしないかどうか。また審査時間などを考えて、検討は早期に開始する必要があります。

Step1
教育ローンを考える前に給付型の奨学金を受けられるかどうか考えましょう。

Step2
新聞配達など、働きながら奨学金を受給し、返済の義務のないものもあります。

Step3
次に、教育ローンよりも低金利な「貸与型の奨学金」を検討します。世界的に見れば学生は自力で大学に行くのが本来の形でしょうが、子どもが奨学金を借りた場合は、親は教育ローンを借り入れたつもりで、返済分程度は貯蓄しておくと万一の場合は助かります。

Step4
奨学金は学費が対象ですので、生活費も不足しているようであれば教育ローンを考えることになります。低金利の公的な教育ローンを最初に検討しましょう。年収が低くても優遇措置などがあり、利用しやすくなっています。

ただし、国の教育ローンには団体信用生命保険が適用されませんので、親に万一のことがあった場合は、学生本人などに返済義務が移ります。他に加入している生命保険などで賄えないと思われる場合は、金利が高くても団信機能のある民間の教育ローンを選択することも考慮に入れるか、学生本人が肩代わり可能かの検証をしておいてください。

Step5
国の教育ローンの審査にパスしないこともあります。年収などが高ければローンを借りなくてもよさそうですが、親の年代の多くは住宅ローンも返済中でしょう。また、自営業のために収入は多くても運転資金が必要なケースもあるでしょう。教育ローンの多くはキャンセルも可能ですので、返済が可能であるなら、民間の教育ローンも同時に申し込んでおくほうが無難です。

『<初心者向け>教育ローンの考え方-2』 教育ローンの選び方

◆教育ローンを借り入れたら
冒頭でも述べた通り、教育ローンや奨学金を考える場合は、なぜ十分に用意できなかったかの検証が大切です。いろいろなケースがあり、一概には言えませんが、不の連鎖を子どもに残してはよくありません。

大学生時代は人生の中でも最も活力があふれる期間です。親の年齢もまだ現役であることが多いので、この期間は親子ともども頑張れる期間です。アルバイトが難しい学科でない限り、学生中に返済資金を少しでも多く確保するため、ある程度の収入確保は必要でしょう。親が借りた教育ローンですが、学生がローンによって大学生活を送っていることをしっかり考えることが大切です。親もこれから老後の準備が必要です。子どもはいずれその費用を親に返却するくらいの気構えも必要です。

親にしてみても、子に自分たちの老後の生活費を負担させるわけにはいきません。しっかりと返済計画を立て、子にも早くから自立する自覚を促すのが必要です。世界的には、日本のように大学生活を親がかりで過ごすという文化は少ないのです。グローバル化が加速する時代に備えて、学生も早くから自立の力をつけるほうが、世界で通用する人材に成長するはずです。

住宅ローンは住まいという現物を手に入れますので、住まいは資産として万一の場合に有効に働きます。しかし、教育ローンはその価値が学生の能力に置き換わるので、有効に働くまでには相当の年数が必要なのが一般的でしょう。団体信用生命保険に加入できなければ、親に万一のことがあった場合は、学生に返済の負担が重くのしかかります。ただでさえ、低金利の奨学金を返せない社会人が多く発生し、社会問題になっているくらいです。学生時代の親子双方の過ごし方がリスクを少なくする最大のポイントだと思います。

気軽に教育ローンをと考える前に、ぜひ参考になさってください。

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