
佐藤 章子(さとう あきこ):
ハウステージ有限会社代表。
CFPと一級建築士の資格を生かして住まいと暮らしのコンサルタントとして活躍中。
親として、子どもを安全な環境で育てたいと思うのは当たり前のこと。しかし、子どもは、家の中のちょっとした段差につまずいたり、キッチンの包丁やコンロに触れてケガをしたりする危険性があります。
このような“家庭内事故”を防ぎ、子どもが安全に暮らすための住まいにはどのような配慮が必要なのでしょうか。
親は、子どもが外で遊び始める年頃になると、子どもの手を引いて歩きながら、車や自転車などの危険について、その場所ごとに教えていくでしょう。電車に乗れば、ホームでの危険やドアの開閉の危険などについて繰り返し教えるでしょう。
住まいについても全く同じことが言えますが、この点については、意外とおろそかになっているように思います。特に最近の住まいは、いろいろな設備や器具などがあふれています。家の内外だけではなく、住まいの周辺環境など、身の回りの危険箇所をチェックしてみましょう。
前編で述べたように、引っ越しのコツは“前もって準備すること”です。事前に新居を採寸し、しっかりレイアウトが決まれば、あとは引っ越ししてからモノをあるべきところに納めるだけ、ということになります。
大切なことは、旧居での問題点を新居に持ち越さないことです。モノが片付かない、モノが多すぎる、季節の衣類の管理が大変…などの問題点がある場合、事前にモノの選別や処分、レイアウト計画を済ませて、問題を解決してから引っ越しを迎えるようにしましょう。
快適な引っ越しとは、その家庭によってさまざまです。妊婦やお年寄りが引っ越しをする場合は特に、負担を少なくすることが最重要となります。
今月は、新居での新しい生活を健康で快適に過ごすには、引っ越しの段階でどのように準備を進めればよいかについて考えてみたいと思います。前編は、主に旧居での準備段階についてまとめていきます。
充分に害虫対策や換気について考慮された住まいであっても、日々の管理がずさんであっては全く意味を成しません。前回の住まいづくりの上での注意点に続いて、今回は日々の暮らしの上での対策について考えてみましょう。
梅雨から夏にかけて、住まいや暮らしにはいろいろなトラブルが発生しがちです。害虫の発生もその1つでしょう。1960年代に多く発生した日本脳炎は、蚊が媒介すると言われていましたし、最近ではダニをアレルゲンとしたアレルギー患者も多く、害虫対策はおろそかにできない重要な問題なのです。
第1回は住まいづくりの上での害虫対策、第2回は暮らしの上での害虫対策についてまとめてみます。
第1回は、キッチンの機能面を中心に考えてみました。「食」は衣・食・住の中でも特に重要なもので、健康を維持し、毎日の生活を楽しむ上で大切な要素となります。食の大切さを理解せず、菓子パンのような栄養の少ない食事で昼食をすますことに疑問を持たない大人に育ってしまっては、そのまた子供の健康が心配です。
第2回は、キッチンのあり方によるさまざまな暮らしの楽しみ方や、キッチンの最新のトレンドについてまとめてみましょう。
食事は、日々の営みの中でも最も大切なものといっても過言ではありません。健康の維持、子供の健全な育成、家族の団らん…どれも大切なものですが、その中心にあるのが食事だといえます。また主婦にとってキッチンは仕事の場でもあります。特に働く女性が増えている今の時代、キッチンのあり方は、時間を有効に使う上でも重要なポイントです。
今回はキッチンを考えるにあたって大切なことを、2回に分けて考えていきます。
第1回はキッチンの機能面を中心に。第2回はキッチンのさまざまな楽しみ方や、最新のトレンドについてまとめてみましょう。
私の知り合いのアメリカ人は、6月になると母国へ長期帰国します。仕事やプライベートなど母国での予定を、梅雨の時期にまとめて設定しているようなのですが、聞けば梅雨が苦手とのこと。
うっとうしい長雨は、アメリカ人でなくても敬遠したいところですが、このジメジメして過ごしにくい時期でも、日本人はいろいろな工夫をして楽しんできました。梅雨に備えて対策を万全にし、快適に過ごしてみましょう。
そろそろ梅雨が心配な季節。梅雨の時期は、住まいのトラブルも増えます。お肌のお手入れと同じように、ちょっとした油断からトラブルが起こりがち。一旦トラブルが生じると、元に戻すのに日頃のケアの何倍もの手間がかかります。日頃のこまめなお手入れと共に、梅雨の前にぜひ予防措置をとっておきましょう。
住宅エコポイント制度は、エコ住宅の新築だけでなく、一定のリフォームを行った場合にも適用されます。
エコリフォームは、住まいを長持ちさせることにもつながります。長く大切に使うことこそ、地球にも家計にもやさしい最大のエコです。
2回目となる今回は、エコリフォームに関してのエコポイントの規定についてお伝えします。
3月8日から、『住宅エコポイント制度』の申請受付が始まりました。
住宅エコポイント制度は、地球温暖化対策の推進と低迷する経済の活性化を目的に、一定の性能を持つ住宅を新築したり、リフォームしたりしたときに、一定のポイントを発行するものです。
ポイントは、商品券や地域の特産品などの商品と交換できるほか、追加工事の費用としても充当することができます。
前回は、地震に対して建物そのものを強くする考え方や方法と、それに対するさまざまな支援についてまとめました。しかし、せっかく地震に強い建物を建てたり、リフォームしたりしても、家の中での配慮が不足していると、倒れた家具の下敷きになったり、ガラスの破片などでケガを負ったりしかねません。
東京消防庁によると、地震でのケガの原因の30~50%が家具類の転倒・落下によるものだそうです。建物の耐震対策と共に、室内の耐震対策も大切です。
日本は地震の起こりやすい、「地震国」です。しかし、地震について私たちが把握できていることは、ごくわずかです。関東大震災や阪神・淡路大震災のような大きな災害に、いつまた見舞われるかわかりません。だからこそ、大地震が発生するたびに、新たな発見があり、その都度建築基準法が改正されてきたという経緯があります。
現在の建築基準法に規定されている耐震性能基準も、“どんな地震が来ても絶対に大丈夫”というものではありません。少なくとも“安全に避難ができる猶予時間がある”…という規定です。
それでも、阪神・淡路大震災の時の被害状況を見ると、最初からしっかり建てられていたり、改修されたりしている建物は、被害がさほどありませんでした。このことからわかるように、地震対策は住まいづくりの上で、最も重要なポイントです。
収納のコツの2回目は、見せる収納と隠す収納についてです。収納といえば「隠す」面ばかりが注目されがちで、キッチンなども豪華な扉付きのシステムキッチンが人気です。しかし意外にも、リビングなどから見えない部分のキッチンの扉は、日々の作業の邪魔だという話も耳にするものです。
収納することを、「しまう」「といいます。漢字では“仕舞う”と書きますが、この言葉ひとつで、収納のあり方を言い表しているといってよいと思うほど、とても美しく含蓄のある言葉です。
美しく“仕舞う”とは、見た目に美しいということだけではなく、使いやすく便利で、過度な労力を必要とせず、ストレスなく自然に楽しく整理整頓ができるということだと思います。せっかく日本人はこの美しい言葉を持っているのですから、そんな収納をめざしてみたいものです。
今回は、暮らしがもっと快適になる収納の考え方についてお話しします。
住まいづくりに必要な総予算を算出し、適正な予算組みと配分がなされたあとは、なんといってもローンの選び方が重要なポイントになります。
将来のリスクを少なくするためには、どのようにローンを組めばいいのか、考えてみましょう。
住まいづくりに必要なのは、建物にかかる費用だけではありません。実にさまざまな、細々とした費用が必要です。あとから「こんなはずでは…」と頭を抱える事態にならないように、いつどのような費用が、どの程度必要かを把握しておきましょう。
総費用を把握することは、後々あわてないためだけではなく、最も大切なものに予算を配分するようにするための大切な過程です。政府の“事業仕分け”が話題になっていましたが、必要な項目をリストアップして、ムダを省いていくのと似ています。
前回述べたように、二世帯住宅のメリットを生かし、デメリットを少なくするためには、互いに寄りかかるのではなく、相手を尊重し、助け合いの気持ちで臨むことが大切です。
では具体的にどのような間取りが、そのような関係性の維持に有効なのでしょうか。
戦後の住まいの歴史は、一貫して核家族化と地域社会の希薄化の方向に進んできました。しかし、高齢者の増加・バブルの崩壊・格差社会の到来などで、再び人と人とのつながりが重視されるようになりました。
実際、バブル期に二世帯住宅が増えたと実感しています。戸建はおろか、マンションも簡単には買えないような不動産価格の高騰で、親の敷地がターゲットにされたというのが本音かもしれません。しかし、そうしてできた二世帯住宅であっても、親子のつながりが大切なことに変わりはなく、核家族以上に豊かな暮らしができたとしたら、すばらしいことだと思います。
「エコ」という言葉は、すでに私たちの暮らしの中に定着したと言えると思います。
中でも、私たちが最初に行うエコといえば「省エネ」でしょう。夏場のクーラーが嫌いな方もいますが、首都圏で冬場の暖房なしで過ごす家庭は少ないと思いますので、暖房費の節約は、家計に対してだけでなく、エコにも大きな意味を持っています。
今回は、簡単にできる暖房費節約術についてご紹介します。
冬暖かく住まうためには、暖房器具が欠かせません。暖房を選ぶ時は、暖める機能のほかに、快適性や健康面、安全面も考慮しなくてはなりません。昔の住まいは機密性も断熱性も低く、暖房をつけている部屋から廊下へ出ると一気に冷えてしまっていました。特にトイレや脱衣室など肌を露出する場所で、急激な温度差によって脳卒中が引き起こされるケースは、今でも少なくありません。高齢者の家庭内事故は、とても多いのです。
今は住まいの性能も良くなりましたが、暖房器具の適材適所の配置が重要なことに変わりありません。しかし、暖房の選択は地域によってまったく異なりますので、今回は首都圏エリアを対象に、暖房器具の選び方について考えてみましょう。
住まいがあるということは、私たちに大きな安心を与えてくれます。年金暮らしになった時、すでにローンを払い終わった住まいがあるのと、まだこれから家賃を支払っていかなければならない状況とでは、その安心感が大きく違ってきます。
経済が右肩上がりで安定する時代でなくなった今、住まいを上手に取得することは、これまで以上に重要なポイントとなります。そのためには、住まいに関する法律や、さまざまな税金面の特典も見逃せません。
「法律」と聞くと、難しくて専門家に任せるもの、と思われるかもしれません。しかし、日々の生活に直結する法律は、知っておかないと損をする場合や、逆に知っていることでトクをすることがあります。住まいの法律に関しても、例外ではないでしょう。
住まいの取得に失敗しないために、また少しでも有利に取得できるように、法律の知識もしっかり理解しておくことが大切です。今月は2回にわけて、「安心のための法律」と「トクする法律」について、まとめてみます。
屋上の利用は、本来使われなかったスペースを有効利用できるほか、断熱効果や温暖化防止効果も期待でき、良いことばかりのように思えます。しかし、屋上を利用するには気をつけなければならないポイントがあります。これからお伝えする点に十分配慮しながら、屋上の利用を考えていきましょう。
都市化が進み地価が上昇し、住宅の敷地のサイズは次第に小さくなっています。いまや庭は猫の額のサイズが普通です。必要な居住スペースを確保しようと思うと、戸建住宅も上へ伸びていくしかありません。
また、雨の多い日本の風土では、昔はすばやく雨を建物から排出するために、三角屋根しか考えられませんでしたが、材料や工法の開発が進み、気軽にフラットな「陸屋根」にすることも可能になりました。この貴重な屋根の上のスペースを活用しない手はありません。
住まいの中のユニバーサルデザインに関しては、「世界中の万人に分かりやすい」ものである必要はないかもしれません。しかし、無防備な状態で長く過ごす住まいにおいて、体格、理解力、身体能力に違いのある家族全員が安全に、快適に利用できるデザインはとても大切です。特に設備や機器類は次々に新たなものが登場し、高機能で複雑化しています。
今回は、主に水まわりの設計や、高齢者の住まいにおける工夫について考えていきます。
「ユニバーサルデザイン」という言葉を、“公共の場のデザイン”に関した言葉として耳にされた方も多いと思います。駅や空港やその他公共施設におけるサインなどがよく知られています。わかりやすく、見やすく、そしてそれが意味することを、誰もが一目で理解できるということは、大勢の人々が行き交う場では重要なことです。特に、万一の場合の避難誘導サインを考えてみるとわかりやすいと思います。では、特定の家族の住まいにおけるユニバーサルデザインとは、どのようなものなのでしょうか。
前々回お話ししたような「高気密・高断熱」の省エネ住宅に住んでいても、冬場に暖房をつけた室内で半袖で過ごしたり、夏にクーラーを効かせた室内でカーディガンを羽織ったりしていては、本末転倒です。
今ある家電製品のほとんどは、およそ半世紀前から家庭に登場したもので、それまではクーラーも冷蔵庫もありませんでした。当時から比べると、現在の私たちの暮らしは相当ぜいたくになっています。
しかし、だからこそ暮らしの省エネを意識することで、あるものを工夫してつつましく暮らすすがすがしさや、心の豊かさに目を向ける必要があるのではないでしょうか。
平成21年6月4日に「長期優良住宅」の促進に関する法律が施行されました。いわゆる“200年住宅”構想として政府が検討を重ねてきたものが、ようやく法制度化したのです。
200年ものあいだ使い続けられる住まいとは、どのようなものでしょうか。寿命の短い住まいを頻繁に建て替えることと比較すると、究極の省エネ住宅といえるかもしれません。
世界経済の低迷が続く中、政府は景気対策として、住宅取得に関するさまざまな減税措置や優遇措置を掲げました。その多くは省エネルギーに関連しています。“省エネ”の観点からみた次世代の住宅は、どのようになっていくのでしょうか。これから4回にわけて、一緒に考えていきましょう。
「SOHOスペースを活用する」の最終回は、少し本格的に自宅で仕事をするケースについて考えてみます。
単に一定範囲の仕事をこなすだけではなく、事業を次第に大きくしたいという場合や、仕事上の来客もあるという場合などは、やはり多少の工夫が必要となるでしょう。
前回、これからの住まいは「共に学ぶ」スタイル、「新しい団らんの形」が大切だと考え、主にスタディスペースについて考察しました。今回は、全体としてクリエイティブなメリハリのあるSOHOスペースの作り方について考えてみましょう。
前回は、「SOHOの必要性と意味」と題して、大人にとっても子供にとっても、住まいにおける仕事や学びの場の新しい形が必要ではないかと考えました。新しい形といっても、要するに何らかのデスクスペースがあればよいのです。
とはいえ、家庭は団らんや心身の休息の場でもあります。相反するような二つの機能を、どのように住まいの中に取り入れていけば良いのでしょうか。
以前から、店舗や事務所を併用した住宅は珍しくありませんでしたし、SOHOスペース付きのマンションなども登場していました。
しかし、21世紀に入ってからのさまざまな社会変化により、その意味は大きく変化してきました。特に昨今の経済不安のもと、大手企業の中には副業を認める方向を打ち出すところもあり、住まいにおけるSOHOスペースの重要度は、一段と高まっています。
人間だけで暮らしていても、室内は次第に物が増えて雑多になりがち。ペットが一緒に暮らすようになれば、なおさら物は増えてしまいそうです。またペットは自分でドアを開けたりできませんので、必然ペット専用のグッズは室内にそのまま置くことになります。せっかく住まいを新築するのであれば、ペットが自由に利用でき、すっきり片付く工夫を考えたいもの。ペット専用のものだけでなく、人間も使えるようなものも考えてみたいと思います。
ペット関連のブログ記事を読んでいると、同じ猫や犬でも、それぞれ性格や体格、運動能力が違っていることに気がつきます。「犬とは…猫とは…こういうもの」といった定説も、必ずしも当てはまらないようで、飼い主たちがペットにあわせて安全を確保し、工夫しているようです。
しかし、悲しいことに住まいの寿命はペットの寿命より長いもの。ペットそれぞれの個体に上手に合わせながら、長く人間も楽しめるような住まいの工夫を施していくのが望ましいのではと思います。
ペット関連のブログ記事を読んでいると、同じ猫や犬でも、それぞれ性格や体格、運動能力が違っていることに気がつきます。「犬とは…猫とは…こういうもの」といった定説も、必ずしも当てはまらないようで、飼い主たちがペットにあわせて安全を確保し、工夫しているようです。
しかし、悲しいことに住まいの寿命はペットの寿命より長いもの。ペットそれぞれの個体に上手に合わせながら、長く人間も楽しめるような住まいの工夫を施していくのが望ましいのではと思います。
ペットと暮らす住まいの工夫は多岐に渡るもの。
今回は、犬や猫と楽しく暮らすための、「間取りの工夫」についてまとめていきたいと思います。
ペットについては、以前『ペットのいる暮らし』のコラムでも概略を述べました。
それから2年が過ぎて、ペットを取り巻く背景も少しずつ変わっているように思います。
今回は、その続編として、より具体的なペットとの共存について考えてみましょう。
今回は、『町家づくりに学ぶ』シリーズの最終回です。
長く培われた暮らしのスタイルやそれに基づいた住まいの形は、現代の私たちも学ぶべき良さをいろいろ持っているもの。
町家の暮らしの精神を現代の暮らしにどう生かしていくか…。 脈々と受け継いだ洗練された造形だけでなく、造形に込められた知恵を生かすためにはどうすればよいでしょうか。
『町家づくりに学ぶ』シリーズ3回目は、建物内部の工夫について取り上げてみたいと思います。
町家の内部といえば「通り庭」、「中庭」が有名ですが、
今回は、あまり取り上げられることが少ない「箱階段」を中心にご紹介します。
格子は、町家の外観デザインや街並みの形成上、非常に重要な要素のひとつです。また町家は直接建物が通りに面していますので、格子が防犯やプライバシーを守るのに必要なアイテムともなっています。
このように、格子は一見「外と内」とを分断するようですが、実際に室内から格子越しに通りを眺めてみると、単に遮断するだけではないその特性が見えてきます。そこには、地域のコミュニケーションに寄与する部分もあるようです。
町屋とは、つまりは町中の庶民の住まいのことを指します。庶民の住まいそれぞれに独自のスタイルがあり、それらが連なって美しい街並みを形成しているのです。
また、町家のスタイルはその地方独自の風土や社会、風習、歴史に基づいたものになっているはずです。だからこそ長く町家のスタイルが残り、人々はそこで代々暮らし続けてきたのでしょう。今回は、そんな町家のあり方から、長く暮らし続けるためのヒントを探っていきたいと思います。
ゲーテッドコミュニティが既に発達した米国と、少しずつ登場してきたばかりの日本・・・。両者は、だいぶ状況が違うようです。そこで、今回は日本における、「今後のゲーテッドコミュニティの可能性」について考えてみようと思います。
前回は主に、アメリカでのケーテッドコミュニティの歴史や現状についてまとめましたが、今回は、日本でのゲーテッドコミュニティについて見ていきたいと思います。日本では、「ゲーテッドコミュニティ」という言葉もあまり一般的ではなく、実際の事例は現在数えるほどです。どのような理由でアメリカと違うのか、また登場しはじめた意味を考えてみましょう。
一億総中流といわれてきた日本も、昨今では格差社会が問題になりつつありますね。同時に、犯罪が少なく、世界的にみても安全な国と認識されている日本でも、残念ながら防犯意識が一般人にも浸透するようになりました。
このような状況下、欧米で発達した「ゲーテッドコミュニティ」が日本でも登場し始めています。まだまだ一般的にはなじみがないかもしれませんが、日本では「ゲートコミュニティ」「ゲートタウン」などともいわれています。防犯に一層の関心が高まっている昨今、今回は、ゲーテッドコミュニティの概要についてご紹介し、3回に分けて「ゲーテッドコミュニティ」について考えてみたいと思います。
地鎮祭と共にポピュラーな祭祀が上棟式です。静かな祈りの雰囲気の地鎮祭と違って、上棟式は無事に棟上げまでこぎつけた喜びと華やかな雰囲気があります。地鎮祭と同様に神に加護を祈願する祭祀には違いありませんが、職方へのねぎらいの要素も含まれます。その違いを理解して執り行うことが大切です。
住まいに関する祭祀の中で、地鎮祭(じちんさい)は上棟式に並びポピュラーなもので、執り行われる割合も高いようです。式典の後、地縄張り(じなわばり)の確認を行うことが多いからでしょうか、比較的簡素な式典になり、おおむね吉日の午前中に行われます。地縄張りとは、建築予定地に縄(実際は専用の糸・テープなど)を張りめぐらせて、建物の配置を確認することです。地鎮祭の後、施主や設計士、工事関係者が、この地縄張りにそろって立ち会うことが多くあります。
新築や建て替えを行う際には、何かとトラブルが発生しやすくなってしまうもの。日頃の近所づきあいの程度にも関係するとは思いますが、工事に際しては十分な配慮が必要になるでしょう。また、地域によっては独自のしきたりもありますので、事前に調べておく必要もあります。
せっかくの新居の建築が、トラブルに見舞われてしまわないためには、どんな対応が求められるのでしょうか。
建築に関する祭祀はいろいろあり、地方によって独自のものもあります。地鎮祭と上棟式が代表的なものですが、実際は祭事とまでいかなくても、祈願やお祝いの気持ちを込めた手続きや儀式がいろいろあります。また、契約に始まって、着工、地鎮祭、上棟式、引渡し、完成披露まで、日柄にこだわる方もいます。
では、祭事に疎く、さりとて無視するのもはばかられ、かといって形式的におこなうのも無意味だ・・・と、戸惑う場合はどう考えたらいいのでしょうか。
「住まいの構造体」の最終回は、屋根と外壁についてです。
この2つは重要な構造体であるだけでなく、気候風土や火災などから建物を守る大切な役割があります。そして、屋根と外壁は、外部のデザインを構成する重要な要素。それぞれ、どのように影響しあっているのでしょうか。
現在の新築マンションでは、和室の部屋をほとんど見かけなくなったように思います。戸建ての場合、坪数に余裕がある場合は、客間や予備室として和室を作るケースがありそうです。しかし、畳が敷いてあっても、その他の部分は洋風である場合も少なくありません。
和室は、リビングに隣接して設けられ、一室として開放的に使われることが多いため、全体のインテリアのバランス上、洋風のリビングと極端に違うデザインとなるのも違和感があります。今回は、和室の造作の部位とそれにまつわるエピソードをご紹介していきます。
古来、日本の家はほとんど構造体のものしかありませんでした。上を見上げれば美しい自然な曲線を描く梁(はり)が見え、柱はそのまま建具の枠も兼ねていたのです。
美しい架構(柱や梁で構成された骨組み)は、樹木の命や匠の仕事等に対する畏敬の念を育み、自然と家を大切に維持管理することにつながります。都市部では防火的な観点などから制約を受ける場合もあり、そのまま取り入れるのは難しいかもしれませんが、伝統的な家屋の良さは少しでも受け継ぎたいものです。
どんなに良い建物でも、地盤や基礎がしっかりしていなければ、まさに砂上の楼閣です。最近では、事前に地盤調査を行う事が一般的になりましたが、残念ながら地盤の知識の浸透に関しては、まだまだ心もとないといわざるを得ません。
市街地の土地は、長年人々が暮らす中で、いろいろ手を加えられてきた可能性があります。以前は畑であったり、ゴミを埋めたりしていた過去があるかもしれません。土は人間の手で一度でも掘り返されると、元には戻りません。地盤調査をして、しっかりした基礎の上に建てたいものです。
建具の文化シリーズも、今回で最終回です。
建具のあり方が、住まいの形式や暮らし方に大きく関係していることをお分かりいただけたのではと思います。襖(ふすま)や障子などに囲まれた以前の住まいを振り返ってみると、現代の住まいは不必要に重装備になっている部分があるようです。
最終回は、雨戸と建具金物を通じて「建具の機能」について、再度考えてみたいと思います。
和室があまり見かけなくなると同時に、「障子の文化」も次第になじみが薄くなったようです。しかし、和紙を通して差し込んだやわらかい光は、室内の雰囲気をグンと良いものにしてくれます。そもそも障子は、日本家屋の中でどのような役割を持ってきたのでしょうか。前回の襖(ふすま)に続いて、現代の住まいに生かせる障子の役割とは何なのか、もう少し踏み込んで考えてみたいと思います。
日本の伝統的住まいの建具として、襖(ふすま)は最も代表的なものでしょう。現在でも、和室があれば押入には襖が入れられ、出入り口は戸襖(とぶすま)が一般的です。洋式の住まいとの調和を図るために、和室側には襖紙を、廊下やリビング側にはクロスを張るなど、裏表が使い分けられています。最近は和室そのものがなくなり、また、一つ一つの部屋に独立性を求める暮らしに変わり、襖は次第に見られなくなりつつあります。
前回までのコラム「間の文化」で述べたように、「間」という言葉と建具とは密接な関係にあるようです。繰り返しになりますが、柱と柱の「間(あいだ)」に戸があるのが「間戸」=窓とも言われ、建具のあり方は日本の住まいのスタイルを端的に表現しています。そこで今回は、日本の文化と住まいの関係について復習しながら、建具について考えていきましょう。
日本の住まいは、障子やふすまで仕切られており、ふすまを取り払えば広い空間を確保できるように、目的に応じて空間を使い分けることができました。また一つの部屋も、卓袱台(ちゃぶだい)を出せばダイニングに、卓袱台(ちゃぶだい)の足を折りたたんで片付ければそのままリビングとしてだんらんの場に、布団を敷けば寝室にと言うように、多目的に使いこなしてきました。便利で楽なベッドや椅子の生活となったことで、各室の独立性が高まり、住まいのあり方は大きく変化しました。しかし一方で、室内は家具であふれるようになり、一家族の住まいで上下の音にも神経質になる現状は、何か大切なものを失った気もします。高度成長期が終わり、新たな時代を迎えた日本の社会にあって、住まいのあり方を模索する上で、これまでの日本文化の中に何かヒントはないのでしょうか。
前回、「1間(いっけん)というモジュールは、日本人にとって大変意味のあるものだった」と述べましたが、最近では、「間」という単位さえ知らない方も増えたようです。
少し前まで一室は必ずあった畳の部屋も、今はほとんど見かけなくなり、新築マンションは全室洋間に変わりつつあります。それに伴い、住宅メーカーでの新入社員教育は、日常的に使われていた和室のパーツの名前を教えることから始まるそうです。
例えば、畳寄せ、長押(なげし)、廻り縁、鴨居、欄間など、天井の仕上げの種類が最も基本的なものです。床の間となると、さらに難しくなり、落とし掛け、床柱、床框(とこかまち)をはじめ、材質の種類や建具の種類、バリエーションも加わります。
しかし、今でも「1間の窓(=巾が1間の柱の間隔の中にきっちり納まる窓)」や、「1間半のサッシ」といった言葉は比較的よく使われるのではないでしょうか。実は、「間」という単位は、住まいや暮らしのさまざまなものの基準であり、非常に理にかなったものなのです。
「間」という言葉は、日常的にさまざまな形で使われています。住まいに関する言葉として、長さの「1間」という単位は、日本の家屋のモジュールになっているほどです。また、茶の間・床の間と言うように、部屋やスペースも「間」という言葉で表現します。1間の実際の長さについては、江戸間、中京間、京間、団地サイズなどと、細かく取りざたされるくらいですから、1間のモジュールは日本人にとって大変意味があるのだと思います。そこで今回は、日本の住まいと「間」の関係について、考えてみます。
住む町も、人によって好みが表れるようです。もちろん学校や職場への便もありますが、下町好み、ベイサイド好み、中央線沿線好み・・・と、住む町から結構人柄もだいたい分かってしまいそうな感じがします。最近では、以前はあまり人気のなかった下町の付き合い方も見直されつつあるようです。核家族で近隣に対して閉鎖的な従来のスタイルが、現代の日本の実情に合わなくなっている結果だと思います。
『長屋の暮らしに学ぶ-1』では、共に暮らすことの意味や共同体の重要性について考えてみました。長屋は、共同の井戸端などが重要な役割を果たしてきたといえますが、残念ながら現代には、これに代替するような場所はそうそう見つかりません。
しかし最近では、パーティールームや集会室などがのあるマンションをしばしば見かけます。共用施設が多いぶん購入費も管理費も高くなりますが、そこには江戸の井戸端にあったような利点もありそうです。付加価値があり、共用部分を持つマンションの多くは戸数の多いマンションですので、多様なコミュニケーションも可能なのではないでしょうか。
私たちは、こうした共用部分をどのように活用すれば、隣人やご近所と良質な共同体を作りだせるのでしょうか。また、共用部分を持たない戸建住宅地では、どのようなコミュニケーションが考えられるでしょうか。
戦後、集合住宅での暮らしが一般的になりました。、特に都市部では、なかなか一般の人が戸建住宅を取得するのは困難になりましたです。また、都市部には若者が大勢集まりますので、単身用のアパートも多く建てられました。一つ一つの住戸が閉鎖的な構造の集合住宅で、「隣は何をする人ぞ」のように、干渉されない気楽な生活を謳歌(おうか)してきたとい言えます。しかし、新築マンションに入居当時は、誰もが若かったけど、次第に住民全体が高齢化し、一人ひとり暮らしの高齢者がの増加といった人知れず亡くなるなどが社会問題化し問題から、ふれあい社会が見直されつつあります。家族という単位の次に、ご近所や町内という単位で、互いに助け合って生活していた先人達たちから、我々私たちは何か学ぶものはないのでしょうか。
今年は、日本の伝統文化の良さを再確認し、今の私たちの住まいや暮らしにも取り入れられるヒントをご紹介しています。これからも、しばらくこのシリーズを続けていきますが、ここで一度一息入れてみたいと思います。
今回ご紹介するのは、飛騨高山で私が感じた日本の伝統文化の良さについてです。
『日本の食文化と住まい-2』では、料理や食事の作法を中心に考えましたが、今回は少し角度を変え、空間という側面から食卓とだんらんについて考えてみましょう。欧米式の暮らしが浸透するにつれ私たちは、「ダイニング=食事をする場」、「リビング=だんらんしたり、リラックスする場」というように2つの概念に分けて考えるようになりました。たとえ空間的に連続していても、別の用途として区別しているのです。リビングとダイニングに関しては以前にも取り上げてきましたが、今回は伝統的な「茶の間」を題材に食卓とだんらんを見直してみたいと思います。
現在、食の安全や食糧の供給に関する問題が、大きな課題となっていますね。バターなどの特定の食材が不足し、食料需要の増加や石油価格の高騰、地球温暖化の影響で食料価格も確実に上昇しています。食料自給率の低い日本では、今や「食」の問題は真剣に考え方を見直すべき重要な局面にあるといえます。そこで今回は、日本の伝統的な食文化と住まいの密接な関係についてご紹介していきます。
朝食を食べなかったり一人で夕食をとる子どもが増えている、というニュースをよく耳にします。こうしたニュースを聞いていると、「食」が暮らしの中での変容しつつあるのではないかと思います。しかし、朝食抜きの生活が続いたり、「おふくろの味」がファーストフードの味になってしまっては、健康的な生活は実現できそうにありません。時代の流れと個々の事情もあるでしょうが、食に関する住まいのあり方やキッチン設備もまた、「食べる」をメインに、もっと大胆に本当に守りたいものに向けて改善されても良いのではないでしょうか。
食文化は、住まいにも大きな影響を与えます。たとえば、韓国には通常の冷蔵庫のほかにキムチ専用の冷蔵庫があるそうです。仮に日本の住まいに専用の冷蔵庫を設置することを想定してみると、一戸建てやマンションを問わず、たった一つ冷蔵庫が増えただけでかなり間取りが変わりそうです。
他方、住まいの変化もまた、食文化に影響を与えます。戦後公団住宅が建設されることで、ダイニンググキッチンという概念が生まれ、調理器具も進歩し、家庭で調理可能な料理の範囲も広がりました。
最近では、景観法の成立に伴い、良好な景観や環境に対する意識が次第に高まりつつあるようです。幸い日本には、江戸時代の景観を維持した宿場町が残っており、美しく秩序ある家並みや通りに面したその地方独自の連格子(つれこうし)などは、非常に心地よい環境を保っています。
こうした心地よさを、そのままの形で現代に生かすのは難しいでしょうが、良い環境作りの一歩は個々の住宅にもありそうです。そこで今回は、これからの時代の住宅における環境整備について考えてみましょう。
「半戸外の空間」といえば、日本人は独特のニュアンスを感じるのではないでしょうか。
「ある種のさわやかさ」、「ちょっとした、ささやかな非日常のための空間」、「自然を感じる空間」、「くつろぎの時間」、「楽しいお付合いの場」・・・それらをひっくるめた独特の雰囲気を「半戸外の空間」は持っています。これらの「半戸外」が持つ役割を現代の住まいに上手に生かすと、楽しい住まいや暮らしに結びつくように思います。「エクステリアの基本-2」でも半戸外についてまとめましたが、今回は、少し別の角度から考えてみたいと思います。
「仕舞う」とは、実に美しい言葉です。大切なものを、然るべきところにきちんと保管する所作を、この言葉は表しています。しかも、「仕舞いっぱなし」という言葉があるくらいですから、「仕舞う」には、日々、使用する道具の扱いに対する日本人の美意識をも表しているように感じられます。「仕舞う」ということを突き詰めていくと、暮らしそのもののあり方が見えてきそうです。
昔も今も、茶室がある住まいはあまり見かけませんね。茶の湯に親しんだことのある方は多いかもしれませんが、茶室自体はあまり身近なものではないようです。
今年から始まったそれぞれのシリーズは、日本の伝統の中から現代に生かすことのできるエッセンスを何かしら抽出しようと試みるものです。したがって、ここでは茶室そのものを取り上げるのではなく、茶室で茶の湯を楽しむことの神髄を、現代にどのように生かしていくかを探っていきたいと思います。神髄といっても、茶道そのものと直接結びつけるのではなく、あくまでも生活の側面から見て捉えたいと思います。
「インテリアと照明」シリーズ最終回は、次世代の暮らしと照明に目を向けてみましょう。次世代の照明で注目すべき点は、2つあります。1つは、新しい技術の開発により、明かりの発光体が大きく変化することです。もう1つは、まるで目まぐるしく変化する時代と表裏一体のように、インテリアに更なる快適さや心地よさ、リラクゼーションの追求がなされることです。こうしたインテリアの発展には、照明がその重要な要素のひとつとなります。
今回は、「インテリアと照明-2」でご紹介した「明かりの基本的演出」に引き続き、具体的なそれぞれの部屋に演出方法を当てはめて考えていきます。
前回の「インテリアと照明-1」では、照明の基礎知識として、個々の照明器具の種別、特徴や明かりの役割、性質などについてまとめました。今回は、「インテリアと照明-2」として、照明をどのように組み合わせて使い、演出、表現すればよいか考えてみます。
以前「インテリアの基本-3」で、蛍光灯と白熱灯、直接照明と間接照明、高齢者と照明計画など、簡単に照明については触れておきましたが、今回は「インテリアと照明」をテーマに4回シリーズで、もう少し詳しく暮らしの中の照明について考えていきます。
Q:以前テレビで、泥棒に入りやすい敷地に関しての解説を見たことがあります。当時はアパート住まいだったので、それほど関心がありませんでしたが、庭を造るにあたって自分でできる工夫はどのようなものがありますか?
A:侵入防止は細かな配慮の積み重ねですので、住み手の対策しだいでリスクをかなり少なくすることができます。鍵や開口部の性能のアップ、時として様々な警報装置や専門の警備会社との契約なども必要なことがありますが、それ以上に日々の注意が大切です。
Q:住まいにとって植栽はどのような効果があるのですか。また、せっかくの戸建住宅なので、緑も美しく整えたいと思います。
A:植物は人を楽しませるだけでなく、暮らしにも住まいにも驚くほどの役割をもっています。新築の際は、設計当初から植栽計画を平行して考えることをお勧めします。
Q:テラスのある家にあこがれています。天気の良い日曜日など、朝食や3時の小休みをテラスで楽しみたいと思います。広いスペースは取れないのですが、何かプランニングのポイントはありますか。
A:限られたスペースで、アウトドアダイニングの機能を確保したい場合は、室内の延長として配置デザインをすると双方に広がりを感じられます。仕上げの一部などを連続させるとより効果的です。
Q:家を建てる予定ですが、敷地が狭く庭がほとんど取れません。それでも何とか緑をアレンジしたいと思っています。良い方法はあるでしょうか。
A:都会の一戸建住宅は、大なり小なり同じ問題を抱えています。これから間取りの検討に入る段階なら、「庭=余剰スペース」ではなく、「庭=間取りの一部」として考えることが大切です。室内の無駄なスペースを省き、たとえ一坪でも室内とつながりのある外部空間を作れば、豊かな住まいとなります。
Q:来年住まいが完成します。新居に移転するに際して、上手に家具を選ぶポイントはありますか。できれば手持ちの家具も上手に再利用したいと思います。
A:新居に持っていく家具と購入予定のリストとサイズ表をまず作成し、ボール紙などで間取り図に併せた縮尺のサイズ模型を作ってレイアウトをいろいろ試してみると失敗がありません。長年使い続けるものなので、使いにくいまま過ごすことを考えれば、手間を惜しんではいられません。
Q:家具をダークブラウンで揃えてきました。今は部屋が狭いこともありますが、微妙にそれぞれの色彩の違いが気になります。新しい住まいでは、この点を解消し、すっきりと色彩を整えたいと思います。何か良い方法はありますか?
A:室内は生活していく間に、いろいろな小物が氾濫し、次第に雑多な印象になりがちです。少なくとも内装材やカーテンなどは、あまりいろいろな色彩を使わず、これから絵を描き込むキャンバスのつもりで考えると失敗が少なくなると思います。既存の家具の中から、統一したい基準の家具を選んで、それに合わせて再塗装や金具の特注をしても、しっかりした家具ならば、新たに購入するよりは安価で済みます。配置に気を配ったり、クッションなどの付属品で統一感を持たせたりするなど、工夫の余地はいろいろ考えられます。
Q:今は賃貸アパートに住んでいます。室内を自由にできないこともあり、居心地良く出来ません。自分の住まいを持ったら、落ち着く雰囲気にしたいと思います。どのように整えたらよいのでしょう。
A:インテリアは、人それぞれ好みもあり、主役はインテリア用品でなく人間ですので、人間の居場所を作るように考えていくと良いと思います。
Q:住まいを取得した時は、自分でインテリアを考えたいと思います。インテリアに関する資格も取りたいと考えていますが、どのような心構えで勉強したらよいでしょうか。
A:私が、建築を勉強しているとき、先生からは一様に「建築をやるなら、建築以外のことを勉強せよ」といわれました。驚いたことに、勤めてからも休み時間に建築の本を見ていると、「そんなことは仕事の中でいくらでも覚える。建築以外の本を読め」といわれました。インテリアも同じだと思います。「人間を知る」、これが大切です。
Q:地域の連帯感が薄れていると言われていますが、高層マンションなどでの暮らしでも、伝統行事は受け継がれていくでしょうか。伝統行事を楽しむ為にはどうしたらよいでしょうか。
A:住まいの性能や機能は、既に一定レベルまで達しています。次世代のトレンドは「心地よさの追求」だとも言われています。同時に格差社会を見据え、使い捨ての消費生活に対する反省も含めて、より精神的なものを求めていくのではと思います。その時に日本の伝統行事が見直されるとうれしいですね。
Q:最近、風水に関する話題をいろいろ耳にします。家相というのも気になります。インテリアを考える場合も、風水や家相に配慮した方が良いのでしょうか。
A:風水や家相は、もともと中国から来た考え方で、中国の気候や風土に基づいたもので、そのままでは日本に上手くはまりません。中にはもっともな内容もありますが、それらはそもそも住まいを設計する上での理論や手法、考慮すべき事柄の中にもあるものです。しかし、古くから受け継がれてきた考えであるので、何かしら風水や家相が由とするものを取り入れると良い効果があるのかもしれません。
Q:折々の年中行事を楽しむ上で、住まいはどう関係するのでしょうか。住まいを取得したり建築したりする時の配慮すべきところはあるのでしょうか。
A:季節折々のしつらえを楽しむ為には、環境によってかなり違いもあると思いますが、住まいが季節を身近に感じられるように工夫され、室内がすっきりとしていると、よりいっそう行事を楽しむことができるでしょう。伝統行事は暮らしに潤いやメリハリを与えてくれます。工夫次第で、季節ごとの行事を楽しむことができると思います。
Q:日本にはいろいろ伝統的な年中行事があると思います。現在の転勤先の地でも、独自の風習があるのを知りました。ゆくゆくは住まいを手に入れて、年中行事を楽しみたいと思います。行事が伝わる背景とはどのようなものなのでしょうか。
A:日本人は昔から外国の文化を取り入れ、独自のものを生み出す天才と言われて来ました。食事も和洋中、最近はエスニックや韓国のメニューも日常的になりました。やはり季節や味に対して繊細で感受性豊かな文化が背景にあるのではないでしょうか。
Q:住まいのスタイルも変わってきましたし、外国の文化に触れる機会が増えました。北欧風のインテリアが好きな方、サンタフェ風、ハワイ風、バリ風などに癒しを感じる人もいると思います。そのようなインテリア様式を日本の風土や住まいにどのように取り入れればよいでしょうか。
A:インテリア雑誌などでも、外国のインテリアスタイルがいろいろ紹介されていますね。ポイントは、住むということは短期の滞在では無いので、飽きがこないものであること、機能的なこと、日本の気候風土への配慮と家具などのサイズをよく考える点だと思います。
Q: 前回のコラムによると、インテリアに関する日本の文化は、時代と共に変化せざるを得なかったわけですね。でも日本人の好みとして、受け継いできたものは無いのでしょうか。
A:現在では、生まれたときからマンション暮らしという世代も増えてきていると思いますので、難しい点ですが、高温多湿の日本の風土であることには変わらないので、共通のニーズは存在していると思います。
Q:前回のインテリアの領域に関連して、それでは日本の伝統的なインテリアとはどのようなものだったのですか。これからの住まいに生かせる良さはあるのでしょうか。
A:日本の生活様式や住まいの構造は、あまり家具を必要としなかったのと、使わない時は片付けられて、部屋を多機能に利用していました。ソファーに対しては畳や座布団が対応し、座布団は不要なときは押入等に仕舞われました。ダイニングテーブルも銘々膳や折りたたみの卓袱台で、やはり使わない時は片付けられていました。季節のものも同様です。カーテンも障子のように建築化していました。畳の部屋は次第に少なくなりましたが、引き戸の良さは見直され、マンションの居室にも多く使われ始めています。
Q:日本住まいもインテリアも欧米化し、昔とだいぶ違うように思います。「インテリアデザイン」「インテリアコーディネート」などの言葉もありますが、どう違うのでしょうか。そもそももインテリアとはどのような領域のものなのでしょうか。
A:インテリアとは簡単に言えば室内部分の意匠ということになります。だたし、それは建築本体と明確に区分されるものではありません。特に日本の古来のインテリアは、構造体がそのまま見えていたり、構造的な役目も持っている部分が、意匠的に様式化されていたりしています。
Q:外食の多い季節。たまには家事をサボってレストランを利用したい!パート仲間との付き合いもあるし、ひと月の食費について、上手なやりくりの仕方を教えてください!
A:基本的な生活費の中で、食費が最も工夫しやすいものだと思います。住居費・新聞・保険料などは、固定でどうしようもありません。基本料が設定されている光熱費や通信費に関しては、節約範囲は限られます。前提となるこれらの見直しや節約と違うところは、食費の節約はメリハリをつけることが決め手である点です。
Q: 子どもがまだ小さいので、車は欠かせない移動手段。車の買い替えや保険など、上手に維持する方法はありますか?
A: まず、どんな時に車が必要かを再度考えてみましょう。子供が小さいときは、車があると本当に便利です。しかし子供はあっという間に大きくなります。あと何年車が必要か、どんな時に利用するのかで、今の車を乗り続ける、軽自動車にする、中古車を選択、レンタカーを利用するなど節約方法を考えましょう。保険の選択もそれに合わせて検討します。
Q: 病気や災害、生きていくには心配事がたくさん。そろそろ保険を見直したいけど、なにを基準に選べばいいですか?また、収入に対していくらが基準ですか?。
A: 保険を選ぶ基準は、その家族が持つリスクの大きさによります。リスクの大きさを知るには、生涯収支を計算する必要があります。その人の人生計画によって違いますので、一概に収入の額からは判断できません。
Q: 来年ロフトのあるマンション購入を計画中です。
天井も高く光熱費が心配。いったいいくらくらいかかりますか?
A: 光熱費は部屋の大きさ、外壁・床・屋根の熱貫流率、隙間面積などで決まります。マンションであればサッシとガラスの性能、壁の厚さ、断熱材の厚さや位置などによりますので、具体的な仕様や図面を基礎として個々に計算します。ロフトがあるということは、最上階で上階は外部であることを意味し、中間階よりは外気の影響を受けやすくなります。従って、屋上の断熱性能などが大きく影響します。
離婚で心配なのは、なんと言っても子供の養育です。養育費・教育費などの費用面、片親で育てざるをえない精神的負担、実質的な時間のやりくりなど物理的側面で不安要素が山積みでしょう。しかも、資金面の不安を解消しようとフルタイムでバリバリ働けば、今の時代、女性でも残業や出張は覚悟しなければなりません。しかし、時代は転換期です。発想の転換を図り、この転換期を逆手に利用し、次代の先端を切り開く気持ちで子育てや生活を楽しむ方法はないのでしょうか。
離婚をすると、一人何役もこなさなくてはなりません。最初の頃は仕事を軌道に乗せ、安定した家庭の経営のために精一杯でも、石の上にも3年の言葉のように、次第に余裕が出てくるはずで、是非そうありたいものです。ようやく次のステップに目を向ける余裕もでき、新たな人生を考え始める頃です。
第2回目は当面の生活基盤の確立だけではなく、再婚や老後の暮らしなども含めて、豊かな暮らしを実現するためのポイントについて考えてみましょう。人生思わぬことが起きる…とは、離婚で経験済みだと思います。自分の人生設計がしっかりしていなくては、その時々の外からの力に流される一方です。流されて再婚してしまっては、同じことの繰り返しになりかねません。子供は親を鋭く見ています。親がしっかりした人生設計と信念の基に行動していれば、子供は健全に育つと思いたいものです。本
日本も離婚率が上昇しているようで、知り合いがクラス会に行ったら、出席者の半数以上が離婚経験者だったそうです。本人もその一人にも関わらず、驚いていました。
ただでさえエネルギーを必要とする離婚ですが、多くの女性にはさらに子供を抱えながら、今後の生活基盤を確立しなければならない課題が迫ってきます。以前と比べて女性も確実に働きやすくなったとは思いますし、仕事への関わり方も多様化しています。しかしそれはパートやフリーター、契約社員といった不安定なポジションを女性が多く担っていることに他なりません。大黒柱として一家の家計を維持していくことは今の時代も決してたやすいことではありません。
今回は4回にわたってシングルマザーの生活設計について考えてみたいと思います。
Q:子供ができたので、生命保険を見直そうと考えています。いいアドバイスをください。
A:生命保険の意味を原点に戻って考えると、収入の補完です。夫婦で働いていれば、必要とする補完金額はわずかでしょうが、子供が生まれた後、両親のどちらかに万一の事態が生じれば、育児に時間をとられ、働く時間になにかしら支障が発生します。適切な保険選びには、どのくらい不足するかを正確に把握することが大切です。
Q:セカンドハウスと別荘は、税金面で違うと聞いたことがあります。どう違うのでしょうか。
A:日本人的感覚だと、別荘の英訳がセカンドハウスのように思いますが、一般的な会話での使われ方は別として、不動産に関する税金面で考えると、別荘とセカンドハウスは大きな違いがあります。
別荘を和英辞書で検索すると、(a country[resort] )villa、a (country) cottage、とあります。セカンドハウスは、a second houseです。a summer houseなど、双方共通で使われる言葉も載っています。英訳でも、若干のニュアンスの違いを感じますが、日本の住まいを取り巻く税制上の用語としての「セカンドハウス」と「別荘」は大きな違いがあります。
Q:資産としての「純金」に興味があります。どこでどのように買えばいいのでしょうか。
A:地金を扱う会社は全国各所にありますので、ネットなどで検索して探してみてください。購入価格に見合う現金と、印鑑、身分を証明できるものを持参することが必要です。マージンの有無など、会社によって価格が異なる場合があります。後々現金化したいときに買い取ってもらえるかどうかなど、事前の調査を行った上で、信用のある店で購入することが大切です。
Q:中古一戸建ての購入を検討しています。床下や見えない部分の柱など、基礎部分がきちんとしているか確認する方法はありますか。
A:残念ながら、完成建物の安全性を確実に確認する方法はありません。ただし、問題のある物件を購入してしまうリスクを少なくする方法はいろいろあります。第一は、信頼できる施工会社やディベロッパーの手によるものを選ぶことだと思います。
Q:住宅の建築を考えております。将来、物件の売買も視野に入れて建築する場合、どのようなところに気をつけた方が良いでしょうか。
A:売却を想定しているのであれば、売却可能な、それもできれば高く売却できるものである必要があります。万人共通の好みの間取りや設備など、オーソドックスな価値を持つ仕様にすると良いでしょう。同時に、決して仮住まいなどと考えずに、自分も含めて誰もが住みたくなるものにすることが大切です。
Q:中古マンションの購入を考えています。ただ、修繕積立金など不安なところもあります。必ず必要なチェックポイントを教えてください。
A:中古マンションを買った途端、大規模修繕工事が行われて、多額の一時金を出資せざるを得なかったら大変ですね。長期修繕計画と修繕積立金の積立額の残高は必ずチェックしておきましょう。
Q:夫婦共働きなので、住宅ローンを組むときに2人分の収入を合わせた「収入合算」を予定しています。この場合のメリットとデメリットを教えてください
A:まだ若く収入が少なくても、子供の教育費負担もない時に、収入合算による住まいを取得できることはメリットが少なくありません。夫婦で継続して働くのであれば、リスクも少ないでしょう。デメリットは、リストラや妻の出産による離職、病気や離婚など、何かしら均衡が崩れた時に、一挙にデメリット面が現れる場合があります。いろいろなケースをシミュレーションしてリスクの度合いを確認しておくことが大切でしょう。
Q:展示場に見学に行く予定なのですが、住宅展示場のチェックポイントを教えてください。
A:展示場のチェックポイントというと、「工法」「安全面や快適面の性能」「設備」「間取りのヒント」などを思い浮かべるかもしれませんが、実は新しい家でどのような暮らしをしたいか、自分にとって重要なものの優先順位は何かなどを整理していくと、自然とチェックポイントは見えてきます。チェックポイントは自分自身の中に存在するのです。
Q:定年後は、一度は海外生活をしてみたいと思います。どんな準備が必要ですか。
A:一口に海外生活といっても、「目的」「滞在先」「滞在期間」などによって、準備や注意点も変わってきます。目的をしっかり見極め、生活設計をたてて、実際にシミュレーションしてみると、解決すべき問題点や準備する内容も見えてくると思います。
日常的に我々は、昨日までの蓄積の上で生きています。今日新たな足跡を追加し、明日に繋げます。単にレールを敷いていくだけでなく、問題を回避するように自然と選んでレールを敷設しているのです。
海外暮らしは、今までのしがらみを断ち切って、自由な空気の中に心身をゆだねることができます。反面、何も無いところから築き上げるためには、相当のエネルギーも必要とするでしょう。不要なトラブルを避けるためには、やはり事前の準備が大切です。
Q :ペット可のマンションを購入し、リフォームを考えています。その時に気をつけるべきポイントを教えてください
A :一口にペットと言っても、最もなじみのある犬と猫ですら、その性質も習性も違い、一口に論じられません。最近は爬虫類なども人気のようですが、古くから人間と生活を共にしてきた犬や猫であれば、少なくとも生活環境は共通で、飼育のノウハウも確立されていますが、環境の違う地域に生息する野生動物の飼育は、管理が容易ではありません。以前、建築雑誌に「亀と暮す住まい」の記事がありました。…記憶している内容は、「生活するための適温が人間と全く異なるので、人間の部屋とも完全分離で専用の温度管理の部屋が必要。亀はかなり大きくなるので、部屋のサイズもそれ相応のものが必要。かつストレスが溜まるのは動物も同じで、一定の運動ができる広さも大切。」…などでした。亀はペットとして、比較的目にすることが多い動物ですが、費用面でも管理の手間の面でも、安易な気持ちでは到底飼育をまっとうできない、膨大なエネルギーが必要なことに驚きました。
Q:最近、地震が多いので対策をしたいと考えています。お金をかけずにできる補強で、良い方法はありますでしょうか。
A:前回に引き続いて、今回は構造編についてお答えしたいと思います。さすがに構造となると、簡単にとはいかないかもしれません。しかし、大切な財産ですので、自分でできる部分はしっかり押さえておきましょう。
Q:最近、地震が多いので対策をしたいと考えています。お金をかけずにできる補強で、良い方法はありますでしょうか。
A:地震対策はいろいろあります。今回は室内でできる対策を解説しようと思います。阪神淡路大震災の時、亡くなられた方の多くは家具の下敷きになって亡くなられたそうです。家具の下敷きにならない配慮は誰でも、今すぐにでも取組める対策です。ぜひ周りを見わたして、安全面のチェックを行ってみましょう。
Q:住宅ローンの繰上げ返済をすると得だと聞いています。本当にそうなのでしょうか。
A:住宅金融公庫は2007年4月1日で「住宅金融支援機構」となりましたが、以前は長期固定金利の商品が民間に無かった為に、借入可能であれば、ほとんどの方が住宅金融公庫から借り入れたと思います。比較的長期のローンで借入れて、繰り上げ返済により、15~20年程度で完済するケースが相当数見られました。退職金で残債を返済するのも良くあるケースでした。
度重なる地震災害や耐震性能偽造問題で、家屋の耐震性能に対する意識は高まりつつあります。しかし、実際に耐震性能を向上させる動きが盛んになっているかといえば、残念ながら災害の被害状況からもそうでないようです。良質な建物の保存を促すために、政府は様々な取り組みを行ってきました。平成18年度には、
地球環境保全のために、戸建住宅・集合住宅を問わず建物は長持ちさせなくてはなりません。しかし、地震に対する建物の動きや力の流れ、特に鉄筋コンクリートの強度については、よく分かっていなかったのが現実です。そもそもわが国の鉄筋コンクリートの建物が本格的に普及したのは、そう古いことではありません。地震のたびに解明されてきたことが多く、その都度耐震基準が改正されました。
「瑕疵」という言葉、いかにも気が滅入りそうな言葉ですね。しかし、平成12年4月1日に住宅の品質確保の促進等に関する法律が施行され、「住宅性能表示基準」「住宅性能評価制度」「新築住宅の請負契約または売買契約における瑕疵担保責任の特例」などが整備され、法律の文面も簡潔なものとなり、消費者側の利益に即したものになってきました。
中古住宅は、物件さえ最適のものが見つかれば、面倒な住まいづくりの段階を経ずして、すぐに入居できるメリットがあります。また、新築の場合、プロでないかぎり図面から実際の3次元空間をイメージするのは難しく、「こんなはずでは」といったケースも見受られけます。模型やパースのほかに、最近は3次元映像を動かして、いろいろな角度からシミュレーションすることも簡単にできますが、それでも平面上の3次元映像や縮尺の小さなものを正確に実寸イメージするのは難しいものです。施主と一緒に家具店へ家具を選びに行くと、大概その部屋には大きすぎるものを選ばれます。「これだと、家具だけで部屋の隙間が無くなります」と言っても、なかなか理解してもらうのが大変です。この点、中古住宅は実物を確認できるメリットがあります。しかし反対に、建物の性能は完成品ではなかなか分かりにくいのも事実です。特に見えにくい安心・安全面でのチェックポイントについて考えてみましょう。
前回、平成19年度の住宅ローンに関する改正を取り上げました。その中で、バリアフリー改修工事に係るローン控除について簡単に書き加えましたが、今回はそれをもう少し詳しく解説すると共に、バリアフリー工事に関する様々な優遇制度について、いくつか列記してみます。
前回に引き続き居住用財産に関する取得と売買についてご説明します。住まいを購入される方の中には、現在のお住まいを売却して住み替える方も少なくありません。買換えの場合は、それまでの住まいを売却しますので、それによる利益や損失が発生します。このときの利益や損失に対して、様々な配慮や控除が講じられていますので、自分にとって最も有利なものを選択することが大切です。平成19年度の税制改正で、その中の一つ「特定の居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」について、平成21年12月31日まで3年間延長されました。
住宅政策は景気をコントロールする政府の重要な政策の一つです。そのために、住宅ローン控除の制度は、数十年にわたってその時々の社会情勢に対応する形で、内容を変えながら継続してきました。平成10年度には6年間で最大180万円までの控除が、翌年には一気に15年間最大587万5000円までに拡大しました。大盤振る舞い、という批判も多く、平成16年度以降の税制改正では毎年徐々に縮小させ、平成20年の10年間最大160万円を最後に平成21年には廃止となるように決まっております。今回の平成19年度の改正は、平成16年度の改正をベースに特例を設けたものです。
中国などアジア諸国への投資が関心を集め、時々相談業務の際にアジア関連の諸国への投資について質問されます。質問される方の多くは投資ビギナーです。セミナーや雑誌の特集などの知識から、収益に魅力を感じている方々ですね。投資に慣れている方は証券会社などへ直接出向き、徹底的に情報収集する傾向にあるのとは対照的です。このコーナーは不動産関連のサイトですので、投資ビギナーにありがちな問題点も含めて、健全な投資について考えてみます。
少子化と子供の教育の問題は、通常考えれば競争が少なくなり、子供達にとってはメリットのようにも思えますが、グローバル化という新たな競争の舞台が生まれ、また格差社会の到来や年金の減額などにより、教育資金不足の問題も生じる懸念があります。親として変化の激しい社会に、自力で戦えるたくましい子供を育てるにはどうしたらよいでしょうか。
住まいのあり方は、そこに暮らす大人の考えや生活スタイルに大きく影響しています。職人の住まい、商家の住まいがあるようにサラリーマンの住まいもあるはずです。特に21世紀はサラリーマンのあり方自体が大きく変化していくと想定される時代です。今回のシリーズは、今後の社会における子供の教育の上で、住まいのあり方としてどのような点が特出されるのか、親の問題も含めて考えてみましょう。
グローバル化の時代にむけて、語学力は必須です。しかし、語学力があればグローバル化に対応できるかといえばNOといわざるを得ません。EUは経済面では市場を統合していく方向にありますが、文化的には多様性の維持に努力しています。その要となっているのが多様な言語なのです。公用語は20言語あり、EUの議会では、それぞれの国の議員がそれぞれの言語で話すための同時通訳に、膨大な予算が組まれているそうです。それぞれの文化を尊重し、その中で共通の認識を育み、世界に対して発言力を強めていくことが根底にあるのです。真のグローバル化に対応していくには、違いを知り、互いに尊重し、そのうえで自在にコミュニケーションをとっていく必要があるでしょう。
今回、述べる事柄は一見些細なことのようですが、団塊の世代が今後どう暮らしていきたいかを見つめ直す上で重要な要素を含んでいます。また健康で快適に暮らすために必要な事柄を盛り込んであります。
知り合いのコンサルタントから聞いた話を紹介しましょう。小学生の子供を夏休みに合宿式の金銭教育セミナーに行かせた時の話です。正確には覚えていませんが、大筋は間違っていません。
………八ヶ岳のような別荘地が近くにある牧場のようなところで行われました。
今回のシリーズは2007年問題を広く考えて、「働き手が大量に退職する」「会社の中のノウハウが失われる」といった社会の中の「負」の部分ではなく、社会や個人の暮らしの中、「団塊世代」の圧倒的なボリュームで、新しい文化を形成する可能性に注目しています。60歳からの働き方、生きがい、暮らしの中で、「住まい」は大きな要素を占めています。老後の暮らしの中、住まいは今後どのような位置を期待されるのでしょうか。
今年、定年を迎える団塊世代のサラリーマンは、充分とは言えないまでも、60歳から報酬比例部分相当の年金がもらえます。しかし男性の場合、昭和36年4月2日以降に生まれた人は65歳にならないと、厚生年金は一切支給されなくなります。従ってその時にむけて、段階的に何らかの継続雇用制度の年齢引き上げが義務付けられました。定年延長といっても地位や給与がそのまま、居心地の良い職場で60歳以降も働けられる恵まれた人は多くは無いはずです。平均余命が劇的に伸びるわけではありませんので、まだ60代前半の元気な時に、年金をもらいながら新しいことにチャレンジできる団塊の世代はまだ恵まれていると考えても良いかも知れません。
団塊の世代に聞くと、誰もが「将来は一切子供の世話にはならない」と言いますが、そういう本人、または配偶者全員が介護の体験者で、年賀状の近況報告の一言は、誰も彼も「介護の日々です…」となります。このことは、団塊の世代は、女性はまだまだ専業主婦または、それに近い状態の比率が高く、介護できる状況にあることを示しています。しかし、団塊の世代自身が子供から介護を受けられるかといえば疑問です。
日本人は、近隣諸外国の人々と比較して語学力のレベルが低いと言われています。学校教育のあり方などがその要因のひとつとして問題視され、外国人教師の採用なども進められてきましたが、最大の原因は、「日本人にとって外国語を話す必要がなかった」事だと思います。長く占領された経験も無く、自国で全てを完結するので、必要に迫られて外国語を習得する必要のない幸せな国民だったことに他ならないからです。しかし、今後のグローバル化の時代には、これがハンディにもなります。既に若い世代は英語を繰り、世界を相手に仕事をしつつありますが、まだまだ体力も気力もある団塊の世代も、第2の人生を、海外も含めて幅広く活躍の場を求めていくことが社会を活性化していく力になります。
団塊の世代が、大量に定年退職することによる様々な諸現象を「2007年問題」として、マスコミが取り上げています。「2007年問題」は前々から分かっていたはずが、なぜ間際になって問題になるのでしょう。また、個人として「2007年問題」をとらえたときに、我々の暮らしにどのように影響していくのでしょうか。特に、まだ若い世代は「2007年問題」から何を学びとっていけばよいかなどを、考えてみます。
前回、「インターネットで家探し」を掲載しましたが、「多くの情報の中から自分にフィットするものを見つけ出す」「多くの情報に接し、判断力を養う」点に関しては、どのような対象に対してもインターネットが持つ共通のメリットです。保険に関しても同じことが言えますので、その点に関しては省略し、今回は保険特有の問題について追求してみます。
失敗しない住まいづくりを考える上で、インターネットの活用もまた有効な手段です。いろいろ検索すれば驚くほどの情報が得られ、プロも大いに利用します。今回はインターネットを活用して、上手に住まいを取得する方法を考えてみましょう。
今回は、「環境共生とは何か」について、特に、住まいと暮らしの中の環境共生について考えてみたいと思います。
最初に質問を1つ。前回のコラムを読んでいただいた方はお分かりになりますね。答えは文末にあります。
Q:植物は、葉から水分を蒸散して付近の温度を下げてくれます。
晴天で真夏の日中、芝生と人工芝の葉先の温度差はどのくらい
あると思いますか?下記の3つから選んでください。
1.約5℃ 2.約10℃ 3.約20℃
環境共生住宅推進協議会「環境共生ライフガイドクイズ・20」より
「住まいの購入後」の最終回は、インテリアとエクステリアについてです。単に屋内外の空間を豊かにするだけでなく、省エネ効果や空気環境を整える効果もあります。
インテリアやエクステリアは、建物をデザインした後で考えるものではありません。設計の初めの段階から建物と一緒に総合的にデザインするものであり、かつそのコンセプトと性能の維持は住み手に大きくゆだねられている部分なのです。
住まいの基本的な性能としての安全、これは当然ながら、家族の生命と財産を守る「家」も構造物である以上、何かしらの危険が伴います。例えば「転落」に関しては、2階建ての家は平屋の家より当然危険度が高まります。中層以上のマンションは一層の注意が必要です。
新しい住まいに移ったら、我が家にはどんな危険があるか丹念にチェックします。新しく住む地域についての知識も大切で、なるべく早く情報収集に努めましょう。
もはや、収入が右肩上がりになっていくことをあてにしてローンを借りる方は少ないと思いますが、収入面では安全を考えてローンを組んだとしても、社会の大きな変化に対応できる力を養っておかないとあわてることになります。
生命保険の定期特約は、一般的には10年程度で更新します。更新時には年齢が高くなっていますので、保険料はその分上がります。分かっているはずなのですが、この時にあわてて相談に来る方も少なくありません。
住まいは大きな保険として働く側面もありますが、今後の人生の中でどのようなリスクが発生する可能性があるのか、常に把握して、あらかじめ対策を考えておくことが肝要です。対策や準備は早いほど楽で効果的ですので、ローンを組んだ後の家計の管理を考えてみましょう。
今回は住まいを資産と考えて、出来るだけ長く有効に活用することに目を向けてみましょう。このシリーズでも何度かお話ししたと思いますが、少し前の日本では、家屋の平均耐用年数は約25年でした。高い投資のわりには、あまりに短命です。
住まいの性能が良くなっていることと、これからは25年で使い捨てるゆとりが持てないことを併せて考えると、投資にふさわしい長期間の有効活用を考えていく時代といえるでしょう。
前回の「健康に暮らすには」で、それが実は購入後の問題ではなく、購入前に知っておく必要のあることであると強調しました。今回も同様の視点で読み取ってください。
総集編も「共有名義」「住まいづくり」「ライフプランニング」に続く4回目となりました。今回のシリーズは、住まいの購入後の諸問題と、住まいや家計の管理についてです。
タイトルから見ると、購入された方向けのコラムに見えますが、むしろ住まいの性能や安心・安全は、住み手の住み方によって大きく差が出ること、快適に暮らすにはどのような注意が必要か、などを通じて、これから購入や建築をしようと考えている方に、新たな視点を提供したいと思います。
前回も書きましたが、ライフプランニングシートは「一度作れば、それでおしまい」というものではありません。今回は、ライフプランニングシートをどのように活用して、自分自身の人生設計をより良いものにしていくかについて、まとめてみます。
「ライフプランニング総集編3」は、いよいよライフプランニングシートの作成に入ります。実は、ライフプランニングシートの書式も個々に異なってきます。自分流のシートを作っていきます。
「ライフプランニング総集編2」からは、いよいよ具体的に作成の作業に入ります。最初の作業はライフイベント表の作成です。「ライフイベント表」とは、まさに人生設計で、これからの予定を書き出す作業です。
今までも何度となく、このコーナーでライフプランニングの大切さを強調してきました。ただし、それは「住まいを手に入れる時は…」「保険を選ぶ時は…」などの暮らしの様々な選択の時に、ライフプランを活用する観点から述べてきたのであって、読者がいざ自分でライフプランニングを考え、最終的にライフプランニングシートに表現しようとした時の実際の作り方については、いくらか観念的に述べてきたように思います。今回は総集編として、実際の作り方に徹して、何回かにまとめてみたいと思います。
初回は復習として、なぜライフプランニングが必要かについてまとめておきます。
はじめに
「住まいづくり 総集編6」は、住まいづくりに関係する事柄の用語の解説です。住まいづくりの用語はあまりに範囲が広いので、今回はリスク管理面を中心にリストアップしてみました。
自分自身の人生設計をしっかり定めて、生涯を通じた資金計画を立て、土地や建物の知識を蓄え、これぞと思う物件が見つかったとします。マンションの場合もあれば土地や建売住宅のケースもあるでしょう。建物は完成物件であったり、着工したばかりのものであったり様々です。契約前には、しっかりと物件を見極めなくてはなりません。完成前のものは、設計図書どおりに施工されているかも心配です。これからは、より専門的な分野が多くなりますが、「素人だから…」は禁物です。
「住まいづくり総集編4」は土地と建物の知識についてです。このコラムの回数も100回を超えています。常に心がけてきたのは、末端の雑多な知識を伝授することではなく、今まで永年建築士として、ファイナンシャルプランナーとして、住まいや暮らしの問題に携わってきた経験から、皆様が自分自身で考えていく上で最も重要なヒントを提供すること、ライフプランニングの中で住まいづくりも考えること、社会にあふれている雑多な情報を整理し、コントロールし、自分自身の住まいづくりに有益に生かしていける道筋を提供することです。
住まいづくり総集編3は資金面についてです。よくありがちな質問である、「固定金利がよいか」「変動金利がよいか」への絶対的な答えはありません。どのような返済方法が最適かは、それぞれの人生設計によって異なります。ライフスタイルと資金の調達、ローンの返済方法について考えてみましょう。
私はこのコラムで、繰り返しライフプランニングの大切さを強調してきました。どんな住宅雑誌やセミナーで情報を入手したり勉強したりするよりも、自分でライフプランニングを作ってみる方が、遥かによい住まいを手に入れる近道だからです。
前回のコラムでも紹介した、過去のコラム『最適な住まいの購入方法とは1』『最適な住まいの購入方法とは2』は、ドラマ仕立てで住まいづくりの手順とライフプランニングの方法を、なんとか理解していただこうとしたものです。
もともとこのコラムは、住まいを手に入れる方の様々なご質問にお答えしたり、役に立つ情報を提供したりする場です。
それを再度総集編として、しかも短い紙面にまとめようと思うのは、様々な知識はまず豊かな土壌がないと、そして頭の中で体系化されていないと、実際に有効に働かないと思うからです。
「住まいづくり 総集編1」は、その豊かな土壌づくり(=実は住まいづくりで最も大切なこと)について考えたいと思います。
はじめに
「共有名義 総集編4」は、共有名義に関係する事柄の用語解説です。総集編は今後も折を見て共有名義以外についても取り組みたいと考えていますので、各テーマにまつわる用語の解説は独立させて1つの項目にいたします。
いずれまとまることで、住まいに関する用語の中でも、特に重要と思われるもの、トラブルやリスクの回避に役立つものをセレクトした用語一覧として機能すれば幸いです。紙面の関係で、あくまで概略であり、また年度が変わると税制も変わる可能性があります。掲載されている語句を参考に、詳細はその都度各関係機関にご確認ください。
「共有名義 総集編3」は、共有名義を解消する場合の問題について考えてみます。今回も各項目を読み取る時に、必ず「共有名義 総集編1」の基本的ケースの設定条件を対比して考えてください。今回表にして、再掲載しておきます。
共有名義はいろいろメリットもあり、資金の提供額に応じた持分配分で登記する必要もありますが、設定時に将来の人生設計に基づいてしっかり考えないと、解消時にトラブルの元にもなります。
今回は「共有名義 総集編2」として、「家族を取り巻く社会変化」と「共有名義のトラブル事例」についてまとめてみたいと思います。社会変化やトラブルについて、各項目を読み取る時に、必ず「共有名義 総集編1」の基本的ケースの設定条件を対比して考えてください。
『共有名義』の問題については、このコラムで度々ご質問をお受けしました。一般的な解説を加えながらも、多くはご質問の内容に添った形でお答えしなければなりませんでしたので、今回、総集編として何回かに分けて整理しておきたいと思います。
最近は男女平等の考えから、ほとんどの夫婦は共有名義で住まいを購入または建築されます。しかし、将来の生活スタイルの変遷や不測の事態に対して、最もリスクの少ない方法を選択するのは意外に難しいものです。
丁度この記事を書いているときに、月に2回配送される建築雑誌が届きました。特集記事は『当たり前になるペット共生』とあります。インターネットでも「ペット可」の賃貸住宅が検索できる時代になりました。
最近取り上げられることの多いペット共生に関する記事などをよくよく読んでいくと、単に「ペットと一緒に住む」を超えた大きな社会のニーズが見えてくるように感じます。
戦後、日本の住宅の中で、設備がどのような位置付けにあったでしょうか。公団住宅で始まったDK(ダイニングキッチン)での暮らしは、小綺麗なキッチン設備の開発とセットで発展しました。また、家電製品についてはどうだったでしょうか。TVも一家一台から、一人一台へと普及するにつれ、家族の団欒のあり方も変わってきました。同じ番組を家族で観る共通基盤がなくなることは、かなり重要な意味を持ちます。
今後も家庭内ロボット(家事ロボット・介護ロボットなど)の登場、コンピューター制御の様々な機器、インターネットによる外部社会との連携など、住まいの設備は大きく変貌を遂げそうです。機器に流されない主体的な家族や住まいのあり方を、常に考えていくことが問われていきそうです。
専門的にいえば住宅の設備は、給排水・ガス・空調設備となりますが、ここでは「キッチン」「サニタリー(トイレ・バス・洗面)」「換気および冷暖房」「照明」「家電」に分類し、今回は家電・情報機器を中心に、方向性や問題点を考えてみましょう。
「住まいの動線」というと、今までは主に家事動線を中心として論じられてきました。炊事と後片付け、洗濯、掃除と、朝の時間は特に、主婦は大忙しとなります。毎日のことなので、省力化は不可欠です。
ここでは少し考えを進めてみて、「動線」という言葉でさらにどのような間取りのあり方や生活のシーンが見えてくるか考えてみましょう。
Q:つい最近、夫婦で中古住宅を購入しました。名義は主人6:私(嫁)4です。家を購入したのはいいのですが、すぐ離婚することになってしまいました。私が家をもらう場合はどうなるのでしょうか?かなりの贈与税がかかってしまうのでしょうか?離婚した後、世帯主変更だけで済むのでしょうか?
1,850万で購入したばかりの家ですが、売ったらもっと安くなると覚悟もしております。私が出て行き、主人が家に残る場合も、どんな手続きがいるのか贈与税がいくらかかるのか全く分かりません。力を貸していただきたく投稿しました。宜しくお願い致します。
Q:私が性格的に着実型ではないので、昭和40年、現在所有の住宅、土地も最初から「妻」名義で購入。現在結婚暦48年。30年前、近くに大型マンションの1室、1,440万を夫婦共有で(ローンの関係)購入。現在ローン残金無し。地の利よく現在売買価値約2,000万。
最近、私は友達の事業の保証人に印を。友達の事業があぶなそうで、妻に迷惑を掛けたく無いので、賃貸中のそのマンションを妻名義に「名義変更」したいのですが、何かよい方法があったら教えて下さい。随分と虫のよい話ですみません。尚、私は無職、国民年金。所得年間42万円です。
住まいは、実に多機能な場です。食事に団欒に睡眠、勉強や趣味を行う空間、家族と家財を守る場所、主婦にとっては、日々家事との格闘の場でもあります。サラリーマンのお父さんにとって、くつろぐだけの場かも知れませんが、住まいはかなりアクティブな空間なのです。
また、住まいは時代と共にそのあり方も変化していきます。変化を自分流に上手に取り入れることが、住まいの価値を高め、自分や家族を表現する最高の舞台へとつながります。
「バリアフリー」という言葉で、何を連想されるでしょうか。「段差なしの床」「手すり」などが、一般的な連想でしょう。
誰もが必ず年を取り、大なり小なり足腰が弱くなっていき、今までできていたことが次第にできなくなっていきます。誰も避けることができない宿命です。かといって、「転ばぬ先の杖」として、単に平らな床にしたり、手すりを取り付けたりするだけでは、いざその時になってあわてることになります。
「バリアフリー」は、なにも高齢者だけに便利な仕組みではありません。高齢者に快適であれば、誰にでも快適であるはず。そこから本当の意味でのバリアフリーという考え方は出発します。
1年ほど前に『子どもを健全に育てる住まい』として、凶悪犯罪を引き起こした子どもが暮らしていた住まいの間取りなどをヒントに、住まいが子どもの心身の発達に大きく関与することをご紹介しました。
住まいが子どもの健全な成長に影響するのは心身面だけではありません。痛ましい子どもの事故が後を絶ちませんが、事故にあってから製造や管理の不備を言っても遅きに失します。親は子どもが利用または活動する地域や施設の安全を、自ら確認して回ってしかるべきではないでしょうか。その最重要箇所が住まいです。
今回は、住まいが子育てのあらゆる方面に大きく影響していることについて、幅広く見渡してみましょう。
前回のコラムで「ゼロ金利政策」解除についてお話ししました。これから住まいの取得を考えている方は、価格の上昇、金利の上昇、さらに消費税の上昇も合わせてしっかりした対応が迫られそうです。
しかし、資金の蓄えが充分でないのに、あわてて購入するのはローンの負担が増すばかりです。充分に資産価値の高い物件を見極める時間も必要です。さりとて、時間がたてば価格も金利も上昇しそうで、それもまた家計を圧迫する元となります。
終身雇用制がくずれ、必ずしも右上がりの経済でない以上、これからの時代は個々の責任で一つ一つ慎重な判断が求められます。では、住まいの取得などと資金計画をどう考えれば良いでしょうか。
日本銀行は7月14日、金融政策決定会合にて、「ゼロ金利政策」解除を決定しました。2000年8月にも一旦解除をしましたが、わずか7ヶ月で再び「ゼロ金利政策」をとらざるを得ず、それ以来の解除となります。
今回実質0%から0.25%へ金利が上昇しましたが、「年内には再利上げはない」との市場観測に対して、日銀筋は3日、年内再利上げ含みの発言を行っています。
既に8月3日時点で、「ゼロ金利解除」後の預金の利率上昇や住宅ローン金利上昇を決定した銀行も出てきています。今後もその傾向を強めるでしょう。
以前から、多少家賃が高くても、多少駅から遠くても、おしゃれなアパートは人気がありました。
デザイナーズマンションの人気もますます高くなりつつあり、建築雑誌の特集記事などには、ニーズを見事にとらえた賃貸住宅の事例として、「高い家賃からすると分譲マンション購入の方が遥かに有利にもかかわらず、入居者の言葉として『分譲住宅購入予定であったが、こんなすばらしいマンションなら、賃貸でも良いと思った』」と書かれていたことがあります。
供給側からは差別化して需要を掘り起こした努力の結果といえますが、ユーザーのサイドから見ると「ときめきのある暮らし」への渇望が見えてきます。
リフォームは、古くなった設備の単純なリニューアルや使いづらい箇所の手直しなど、規模にもいろいろな幅があります。
あちこち改善したいと思っても費用の制約もあり、「今回どこまでリフォームの範囲とするか」は、悩ましい問題です。
しかし、たとえ部分的なリフォームであっても、長期的に考えて居心地よい住まいのイメージを固めた上で行うと、満足いくリフォームとなります。
「オール電化」と聞けば、どのようなイメージを抱くでしょうか。
東京電力によるユーザー調査 [出展:東京電力「戸建てオール電化 ユーザー調査」(2004年8月)] によると、オール電化にした理由として、「火事などの心配がない」「商品が気に入った」「光熱費が安い」「家事が楽」「空気が汚れない」などが上位を占めます。
今回は、ファイナンシャルプランナーのリスク管理といった観点からも、オール電化のメリットを考えてみましょう。
住まいに対する考え方は人それぞれで、その中で家族が幸せに人生を全うできたら、一般的な評価はどうあれ、それだけでその住宅の価値は大きかったと言えるのではないかと思います。
しかしそれは結果であって、人生の設計図を立てることは簡単ではありませんし、設計図通りに運べる幸せな人はそう多くはないでしょう。
誰も、その時々に精一杯考えて、修正しながら生きていくのではないでしょうか。住まいは大きな資産です。先々を正確に見通せない以上、資産価値の高い住まいを取得し、リスクの軽減をはかることは大切です。
ガーデニングという言葉が登場してから、一向に人気は衰えず、今も本屋さんの多くのスペースをガーデニング関係の本が占めています。
今回は少し視点を変えて、ファイナンシャルプランナーの立場からガーデニングを考えてみましょう。
「ファイナンシャルプランニング」とは、お金をもうけることではありません。人間がかかわるあらゆる分野について、生涯にわたってリスクを管理していくことを意味します。
リスクを少しでも少なくする、それを住まいと暮らしに置き換えれば、家族の健康と長生き、家の健康と長持ちと言えるでしょう。
最近、植物の力が見直されていく中、家族と住まいの健康面からもガーデニングを楽しんでみませんか?
住まいの買い替えは、最初に住まいを取得する時と比べて、いろいろ難しい判断を迫られるケースが少なくありません。
「購入」のみの時と比較して、「売却+購入」の場合は諸費用もより多くかかります。また、居住用財産をめぐる税金の特例の中で、どれを選択するかも大きな問題です。
人間の暮らしは、水とは切っても切れない関係にあります。いつの時代も水を求めて生活してきたと同時に、水との闘いもまた太古の昔から面々と続いています。
昔の人はその土地に起こりうる災害を熟知しており、神社やお寺は高台の最も安全なところに建てられました。
現代人は、今や様々な性質の土地に暮らしていかなければなりません。そうした地域の特性をしっかりチェックして、人と住まいにとって大切な「水はけ」のよい環境を維持していくのも、住み手の役割のひとつでしょう。
住まいにおけるカビの発生は、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、家の耐久性をも著しく阻害します。
そうしたカビへの対策は、白蟻対策やダニ対策などとも共通する部分があり、大きく分けると2つの対処法があります。第1は建築時の工法や設備、仕様などへの配慮で、第2は日々の暮らしでの工夫です。
前々回のコラム「住まいとライフスイル」でもご紹介しましたが、家族の暮らしのスタイルを観察すると“我が家流”の間取りも見えてきます。
今回は間取りと団らんについて考えてみました。
客観的に「団らん」とは、どのようにとらえられているのでしょうか? 小さな子供なら別としても思春期の子供に、親との面と向ったコミュニケーションを期待しても、そっぽを向かれるだけでしょう。しかしその年代の子供こそ、観察やコミュニケーションが必要なのではないかと思います。
では、「団らん」のあり方について、住まいを供給する側はどのようにとらえているのでしょうか。
上昇傾向にあると言っても住宅ローンの金利は、高度成長期と比較すれば、まだまだ低いレベルにあります。
住まいの取得を考えている方にとって、「もう少し頭金を貯めてから…」「子供の就学に合わせて…」「金利が上がったら、どうしよう…」と非常に悩ましいのが現実でしょう。
住宅ローンの選択では、あとから考えればベストの選択とは言えなくても、「そこそこ、安全なレベルで満足する」範囲内で考えた方が現実的だと思います。そのためには、自分にとっての「安全圏」をしっかり把握することが大切です。
住まいづくりの成功の決め手として、今までもライフプランニングの必要性を語ってきました。自分自身のライフスタイルを確立することが、住まいづくりのうえで最も大切だと思います。しかし、本格的に生涯収支まで立案するのは、プロのサポートやそれなりのエネルギーも必要となります。今回は、別の角度から住まいづくりに際しての自分のライフスタイルを見出す方法について、考えてみたいと思います。
どうして日本人は、こんなにマイホームにこだわるのでしょうか。しかも、高額のローンを組んで、信じられないくらいの大金を投じます。
日本は国土が狭く、また平野部は多くありません。そのうえ人口も多いため、土地の価格は欧米諸国と比べて、比較にならないほど高額です。建築費用も同様です。
そのわりに、今までの日本の戸建住宅の耐用年数は短いものでした。なぜでしょうか?
Q: 新築を建てています。外構(門・塀)工事は契約には入れていなかったので、新築と同時期に外構を造ろうと思っています。人から「家を建ててすぐに税務署の方が来て家を査定するので、その時に塀があるとその分多く取られるから、2~3年後に外構工事をした方が良い」と聞きました。本当でしょうか?
Q:亡兄の所有していたフランスの不動産(アパート)を相続し、現地在住の友人を代理人にたて、向こうの公証人を通じ、相続、売却手続きを、昨年完了いたしました。日仏の二国間協定により、フランスにおける不動産に関する税金は 、全てフランス側での支払いと規定されているということで、かかる税金は全て、支払い済みとなっているはずなのですが、日本で確定申告が必要と聞きました。(書類がそろわず、遅れています)フランスで支払った相続税が、取得額に加えられるものかお尋ねします。
Q:自分は、今年の3月に新築を建て、ローンの方は3,010万円を35年借入れましたが、金利などをいろいろ聞き、不安でこれでよかったのか悩んでいます。遅いですが…やはり金利と言うのは最高どのくらい上昇するのでしょうか。…8%となるととても…怖いです。2年後には長期固定に切り替えようと思っています。それまで繰り越し返済などは無駄でしょうか。
Q:唯一の趣味である音楽を深夜でも楽しめることを条件に、住まいを探しています。一室を防音室に改造しようと思っていましたが、地下室も検討し始めました。地下室の基準は何かあるのでしょうか。
Q:一戸建ての住宅が希望で、建売住宅を探していましたが、「建築条件付き宅地」という広告を目にしました。価格も手ごろで、「自由設計」となっていました。「建売」「注文住宅」とどうちがうのでしょうか。
Q:教えてください。宅地建物取引業について、知事の免許を受けずに、下記の行為はできますか?
1.自分の家をWebに公開して、買い手を募る方法。
2.不動産屋さんと組んで、不動産屋さんの持っている物件をWeb上で公開する行為。
3.2のケースで成約後、不動産屋さんから成功報酬を得る行為。
Q:ローンを借りて、預金がある場合、この分の住宅ローンの金利が0になるローンを教えてください。また、主に何の銀行をやっているか教えてください。
Q:完成した建売住宅ではなく、工事過程を確認できる注文住宅や売建て物件を希望していますが、工事などの進捗確認などに自信がありません。もちろん信頼できる会社を選びますが、それでも大きな資産ですので万全を尽くしたいと思います。素人でも可能な方法はありますか。
Q:3年前に3250万円を25年返済で借りました。2年固定で借りています。昨年再度2年固定で借り換えをしました。来年の4月頃が借り換え時期になります。利率は1.5%(完済時まで0.5%優遇付)、今年の4月で残金3000万円程です。金利が上昇するようであれば、10年固定ぐらいに切り替えようと考えています。現在借りている銀行の10年固定は3.7%だそうです。優遇で3.2%と言うことになります。最近他の銀行でキャンペーンなどを見ていると、優遇を入れて10年固定でも2%台のものもあるようですが、銀行を代えての借り換えもあるかなと思っています。借り換え費用もいりますが…。現在の銀行で来年当り10年固定にした方が良いか、現在行われているキャンペーンなどで他の銀行に借り換えする方が良いか迷っています。もっと言えばもう少し現在の銀行で短期固定で低金利を享受できるか悩んでいるところです。
Q:住宅の名義が本人3/5、父親2/5となっています。離婚することになり、妻と子供に土地・家を渡そうと思います(慰謝料の代わりとして、協議離婚するために)。父親→本人、本人→妻への変更の手続き方法はどのようにしたら良いでしょう。
Q:親と2世帯住宅にするか迷っています。いずれは親のスペースを自分が相続したいのですが、兄が相続する財産がなくなるので反対されています。相続をどのように考えればよいでしょうか。税金はどのくらいでしょうか。
お待たせいたしました。
前回の<1幕>に引き続いて、いよいよ<2幕>です。
前回は住まいづくりのプロデューサーとして、自分自身を見つめ、つくりたいものを明確に浮かび上がらせる過程でした。今回はいよいよ、それをもとに周囲を動かしていく工程です。まだ<1幕>をご覧になっていない方は、ぜひご覧ください。
Q:不動産広告で物件を見極めるポイントはありますか?
A:おとり広告などに惑わされずに、しっかりした物件を見極めるには、信頼できる会社かどうかをチェックすることが重要です。また、インターネットや情報誌などで、物件の比較をすることもおすすめします。ちなみに、「格安物件は存在しない」と思ってください。何かしら問題箇所があるか、表示が適切でないかを疑ってみてください。
Q:信頼できる会社を探しています。ポイントは?
A:住まいの建築や購入の際に関与する会社としては、ディベロッパーのほか、住宅メーカーや施工会社、設計会社、販売代理店などがあります。これらのすべて、あるいはいくつかを兼ねている場合もあります。住まいづくりは多くの会社や人々の共同作業です。それぞれの分野で歴史と実績のある会社を選択することがポイントです。
Q:これから住宅を購入しようと考えていますが、動向を教えてください。
A:今、住宅の購入を検討中の方は、住宅や土地の価格、ローンの金利などの動向はどのようになっていくか、早めに購入したほうが良いか、それとも待ったほうが良いか、その時期に迷うと思います。ただ、経済動向も大切ですが、それよりは個々人の生活設計に基づいた適切な計画の方がより大切なのです。しっかりした計画を立てて、それをもとに経済動向と照らして合わせて判断してください。
Q:夫婦共有名義で不動産を購入しました。妻が1,200万円の頭金を出し、夫が1,600万円のローンを組みました(登記の持分が1/2ずつ)。ですが、1年で別れることになりました。売却価格が2,000万円になりましたが、妻は登記の通り、売却額の1/2である1,000万円をもらえるでしょうか。
今回は前回の続きで、完成物件を見る際のチェックポイントをご紹介します。
建物のチェックポイントを見ていきましょう。
完成した住まいのチェックと言っても、特別な知識がない一般の方にとって、何をどう見たらよいか簡単ではないでしょう。完成してしまうと、内部の構造や基礎などは外からでは分かりません。
低成長時代には、中古住宅の選び方によっては、解体費や仮住まい費用など余分な費用の出費ともなりかねません。中古住宅購入のメリット・デメリットを考えて、適切な住まい選びを考えましょう。
住宅ローン控除とは、住宅の購入や新築した時に、借入れたローンに対して一定額を所得税額から控除する制度です。住宅需要は国の景気をコントロールする重要な要素として、政策の要として考えられてきました。
M7.3を記録した1995年の阪神淡路大震災から10年、首都圏にも大震災が近いと言われて、人々の関心も高まりつつあります。これを受けてディベローッパーや住宅メーカーなどによる地震に配慮したマンションや戸建住宅の販売も増えています。免震構造、耐震構造などという言葉も耳にすることと思います。
ご質問の内容を、「新商品の展示場に建て替えるなどの事情で、不要になった住宅展示場のモデルホームを購入する」ケースと考えてお答えいたします。ただ、展示場の売却方法は住宅メーカーによって違います。また同じメーカーでも、展示場やその時々のケースなどで違う場合もあります。
連帯債務者、連帯保証人兼担保提供者を考える前に、まず債務者・保証人・担保提供者についても明確にしておきましょう。保証人と連帯保証人には大きな違いがあります。
Q:夫婦共有名義マンションのローンの借換えを検討しています。現在は夫名義の金融公庫6割、妻名義の年金福祉4割となっていますが、夫名義で一括して金融機関で借り替えるつもりです。権利書の名義は変更せずに行いたいのですが、その場合贈与税や所得税はどうなるのでしょうか?現在のマンション時価はローン残高より低いようです。
ここ10年弱、かってなかった低金利状況が続いています。景気は、緩やかな回復の兆しと言われていますが、少なくとも低迷安定の状態であれば、後は上昇していくほかはありません。
子どもの凶悪犯罪は一向に減る様子がありません。この原稿のプロットを作った日の夕刊にも両親殺害の容疑で15歳の少年が逮捕された記事が1面トップで掲載されました